monolystの新たな挑戦
1. 資金調達の発表
monolyst株式会社は、渋谷区に本社を置くスタートアップ企業で、製造業向けのAIセールスプラットフォームを提供します。この度、シードラウンドでCoreline Venturesからエクイティで累計3億円の資金調達に成功したことを発表しました。この資金を活用して、同社はさらなる製品開発を進め、製造業のデジタル改革を加速させる意向を示しています。
2. monolystの役割と市場のニーズ
製造業は、受発注の多くが依然としてFAXや紙カタログといったアナログな手法に依存しています。このような状況では、EC化や海外展開において重要な機会を逃すことが多く、企業の成長を制限しています。monolystはAI技術を駆使して、フロント業務の効率化を図り、企業が求める迅速なデジタル転換を実現することを目指します。
3. 日本の製造業を取り巻く厳しい現実
日本の製造業は労働生産性が低下しており、2000年には世界1位でしたが、2021年には18位まで落ち込んでしまいました。この現象の一因としては、マーケティングとセールスの領域におけるアナログ業務が挙げられます。取引情報のデジタル化が進まないことで、時間とコストが無駄になってしまっています。
4. 販売戦略と必要なイノベーション
製造業の取引は多段階のサプライチェーンを持ち、メーカーからユーザーまでの道のりは長いものです。商品選定を行うバイヤーの約70%が、営業担当者に連絡をする前にネットで情報を検索しますが、販売側は未だ8%しかEC化が進んでいません。このギャップを埋めるために、monolystは商品情報を効率的にデジタル化し、受注システムを構築していく必要があります。
5. 海外展開の可能性
monolystは、日本の製造業が直面している課題を解決するだけでなく、海外市場への展開にも力を入れています。日本の製造業のGDP規模はドイツや韓国に近いものの、輸出額は相対的に少なく、そのために未開発のポテンシャルを持っています。中小企業は人材不足やコミュニケーションの課題に直面していますが、monolystの力を借りることで、これらの障壁を克服できるかもしれません。
6. 今後の製品開発とビジョン
今回の資金調達を通じて、monolystは商品情報管理システムやweb受注システム、FAX注文書解析システムなどの開発を強化します。CEOの伊関洋介氏は、製造業のフロント業務を改革し、日本が持つ製造業の国際的なプレゼンスを向上させたいと語っています。
7. エンジニアとセールススタッフの募集
monolystでは、今後の成長に向けて新たな仲間を募集しています。エンジニアやセールスのポジションでの積極的な採用を行っており、興味がある方には、直接オフィスでのミートアップにてお話しいただくチャンスも提供しています。
8. 採用情報と今後のイベント
新オフィスにて、Coreline Venturesの原健一郎氏を招待し、monolystの事業についてのミートアップを開催します。このイベントを通じて、今後の展望や求められる人材についてお話しいたします。詳細は公式ウェブサイトにて。
9. 会社概要
- - 社名:monolyst株式会社
- - 設立:2024年4月
- - 所在地:東京都渋谷区円山町5番5号 Navi渋谷Ⅴ3階
- - URL:monolyst株式会社