日立ソリューションズ東日本、AI技術で業務効率化を図る新サービスを発表
株式会社日立ソリューションズ東日本は、IBMが提供する最先端のAI技術を搭載した「AIナレッジソリューション」の提供を開始しまし た。これは、企業のコーポレート部門に特化したもので、問い合わせ対応を効率化することを目的としています。
背景とニーズ
近年、労働人口の減少が続き、多くの企業が人材不足という深刻な課題に直面しています。この状況下で、業務の効率化と対応可能な業務量の拡大は、企業が競争力を維持するためには欠かせません。特にコーポレート部門では、社員数が増えれば増えるほど問い合わせが急増し、迅速に対応できないという課題に直面しています。加えて、年度末や繁忙期の問い合わせ急増により、通常業務が滞ってしまうという悩みも多くあります。
そのため、多くの企業がFAQや問い合わせシステムを導入しているものの、期待通りの効果が得られていないのが現状です。そこで日立ソリューションズ東日本は、全社横断的な問い合わせに対応できる「AIナレッジソリューション」を提供することに決めました。
「AIナレッジソリューション」の特長
この新サービスには、一般的なAIチャットボットとは一線を画す数多くの特長があります。具体的には、以下の点が挙げられます:
- - 短期間での導入:最短1ヶ月で、自社業務に適用できる状態での試行が可能。
- - 柔軟な構成:「対話型AIチャットボット」に加え、必要に応じて「FAQ」や「ドキュメント検索」機能を選択可能。
- - 簡単な運用:FAQデータをExcelに入力するだけで、専門知識がなくてもチャットボットを生成できます。
- - 自動化の簡易性:社内のドキュメントを理解し、自動でシステムに取り込むことができます。
- - 拡張性:導入後も業務の変化に応じてGUIベースでのカスタマイズが行えます。
このように、「AIナレッジソリューション」は導入から運用までの流れをシンプルにし、特に業務の自動化を目指す企業にとっては非常に魅力的な選択肢となっています。
IBM watsonxの活用
このソリューションは、IBMのビジネス向けAIプラットフォームである「IBM watsonx」を基盤として開発されています。IBMの強力なAI技術を活用し、さまざまなビジネスシーンにおいて効率的に応答するのみならず、AIの学習と改善が継続的に行える仕組みが整っています。
実際には約120件のテスト質問を用いた結果、回答の質と内容の約80%が実務に耐えうるものであることが確認されており、問い合わせ対応にかかるコストはおよそ80%削減できる見込みです。
今後の展望
日立ソリューションズ東日本は、今後「業務自動化」メニューのリリースも予定しており、AIナレッジソリューションを通じて各種ビジネスプロセスの自動化に向けた展望を広げていく考えです。また、製造業や流通業などの業種に特化したユースケースの開発にも注力していく方針です。
同社は、日立グループの強力なデジタル事業の支援を受け、技術の進化に応じたニーズに応え、AIを用いた先進的な解決策を提供することに全力を尽くしています。
AI技術を活用した業務効率化に取り組むことで、企業は本来の業務に集中する時間を生み出し、生産性の向上と業務へのモチベーションの向上を期待できるでしょう。
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