キュアコード株式会社が国内初のガーミンヘルスソリューションパートナーに認定
富山県富山市に本社を置くキュアコード株式会社は、国内初のガーミンヘルスソリューションパートナーとして認定されたことを発表しました。この新たなパートナーシップにより、同社が提供するPHRデータ取得システム「PHRONTIER®」と、Garminの高性能ウェアラブルデバイスとのデータ連携が可能になります。この連携は特に臨床研究や健康経営の分野において多くの可能性を秘めています。
パートナーシップの背景とその利点
PHRONTIER®は、ウェアラブルデバイスから取得される様々な生体データ、例えば歩数や心拍数、心拍変動(HRV)、睡眠、ストレスレベル、GPSデータなどを収集し管理できるシステムです。このシステムは、すでに多くの研究分野で活用されていますが、特に救急隊員のストレスレベルや位置情報の把握といった場面でのニーズが高まっています。
ガーミンの認定を受けることで、高精度のセンサー技術を備えたデバイスがPHRONTIER®と組み合わさり、研究参加者はGarminデバイスを簡単に利用することで、自身の健康データを自動的にシステムに送り込むことが可能になります。これにより、研究者側は質の高いデータを効率的に集め、分析することができます。
研究から健康経営への応用
キュアコードのシステムは、単なるデータ収集にとどまらず、企業の健康経営に向けた具体的な提案も行っています。デジタル・フェノタイピング技術に基づくこのソリューションは、従業員の健康状態や行動特性を定量化することができます。これに特有の健康問題を特定することによって、効果的な健康増進プログラムの策定も可能となるでしょう。
また、工場などの作業環境においては、Garminデバイスによる転倒や停滞の検知機能を活用し、作業員の安全を確保するための救急アラートシステムとしても機能し得ます。
AI活用による新たな価値の創出
収集した生体データをAI技術と組み合わせることで、新たなヘルスケアソリューションの開発が期待されています。たとえば、疾患リスクの予測モデルを構築し、個々の健康ニーズに応じたヘルスケアの提案が可能になります。こうした取り組みは、人々の健康に関連するデータの価値を最大化し、ひいてはより豊かな社会の実現に寄与することを目指しています。
Garmin Healthについて
Garmin Healthは、Garmin製品のセンサーデータと洞察を用いたデジタルヘルスソリューションを提供する企業です。企業や研究機関のニーズに応じたデータソリューションを展開しており、特に健康経営や患者モニタリングに力を入れています。APIやSDKを介して、自社のアプリケーションにリアルタイムデータを統合することも可能です。
PHRONTIER®の詳細
PHRONTIER®は、個々の健康データを包括的に管理し、特定の疾患やサービスごとの分断を克服するシステムです。このシステムにより、開発・運用コストの削減が可能で、利用者にはきめ細かいサポートが提供されるでしょう。
企業情報
キュアコード株式会社は2011年に設立され、医療や介護、健康を中心にITソリューションを提供しているベンチャー企業です。今後も研究機関や自治体との連携を推進し、新たな価値を創出していくことが期待されます。