加古川市で冬の祝い!恵幸川鍋と鶴林寺の除夜の鐘
毎年、大晦日の夜、兵庫県加古川市では300食限定の振る舞い加古川の冬グルメ「恵幸川鍋」が楽しめます。加古川市は、大阪や神戸へのアクセスが良く、ベッドタウンとしても発展している一方で、多くの古墳や古刹が残る歴史的な地域です。中でも「鶴林寺」は、聖徳太子ゆかりの地として名高い寺院で、589年に建立されたとされています。加古川の冬には、この歴史的な場所で除夜の鐘を撞く体験が待っています。
鶴林寺の魅力
鶴林寺は、聖徳太子が仏教を広めるための道場として建立され、「播磨の法隆寺」とも称される名刹です。数多くの国宝や重要文化財があり、過去を感じることができる貴重なスポットとなっています。 その中には、邪念を振り落とし新たな自分に生まれ変わるための「ふりきる門」があり、訪れる人々に新たなパワーを与える人気の場所となっています。
除夜の鐘
鶴林寺の鐘楼は、室町時代に建てられ、国重要文化財に指定されています。普段は入れない鐘楼内ですが、大晦日の除夜の鐘の際には特別に開放されます。鐘の音色は特に美しく、約1000年前に高麗時代に作られた「朝鮮鐘」は、形状も音色も楽しむことができます。「黄鐘調」として知られるこの鐘の音が、新たな年の始まりを告げる瞬間は格別です。
年末年始のお知らせ
- - 入山無料期間:大晦日と元日
- - 開門時刻:除夜22時30分~(大晦日は17時に一旦閉門)、元日7時00分~
- - 鐘撞開始時刻:23時00分~
今年は加古川地方のご当地グルメ「恵幸川鍋」が参拝者に振る舞われる予定で、約300食が準備されています。打撞券は22時30分から配付され、ここで受け取った方のみが鐘を撞くことができるのも、このイベントの特徴です。
修正会と新年の儀式
毎年1月8日には「修正会」が行われ、ここでも多くの人々が参加します。修正会は前年の悪行を懺悔し、新年の厄を払う厳粛な儀式です。この行事は加古川市の無形民俗文化財にも指定されており、参加者は実際に本堂の中に入って儀式を見ることができます。
修正会のお知らせ
- - 開催日時:1月8日(木)13時00分~
- - 開催場所:鶴林寺本堂
修正会では、鬼役が着用する「追儺面」が展示され、参加者はその風情ある様子を堪能できます。この追儺面は室町時代に制作されたものとされ、赤鬼面と青鬼面の独特の表情が特徴です。
恵幸川鍋、地域の味
恵幸川鍋は、地元の有志が旬の食材を利用し、エコにも考慮した地域活性化を目的に開発した鍋料理です。地元で400年の歴史を持つ老舗「高松清太夫」の味噌と、加古川で造られた酒粕を使用したこの鍋は、その美味しさで地域を代表する名物となっています。
2015年にはフード・アクション・ニッポンアワードに入賞し、2019年にはニッポン全国鍋グランプリで4位を獲得するなど、実力も申し分ありません。
現在、恵幸川鍋とその食材を組み合わせた「恵幸川グルメ」が地域の活性化に貢献しています。
アクセスと情報
鶴林寺は、兵庫県加古川市加古川町北在家424に位置しており、公共交通機関ではJR「加古川駅」からバスで8分、または徒歩で約25分です。山陽電鉄「尾上の松」からも徒歩15分でアクセス可能です。
車でのアクセスの場合、加古川バイパスの加古川ランプから10分、山陽自動車道三木小野インターからは30分程度です。
この冬、加古川市の歴史とグルメを楽しむためにぜひ、鶴林寺と恵幸川鍋を訪れてみてはいかがでしょうか。