株式会社サイフューズが新たな販売体制を発表
株式会社サイフューズ(本社:東京都港区)は、再生や細胞医療、さらには新薬開発やヘルスケアなど、未来の成長分野を見据えた新たな3D細胞製品「ヒト3Dミニ肝臓」の販売体制を強化したと発表しました。この製品は、当社独自の技術を駆使してヒト体内の機能の一部を模倣したもので、2023年9月から富士フイルム和光純薬株式会社を通じて販売が開始されています。
販売開始以降の取り組み
「ヒト3Dミニ肝臓」は、リリース以降、研究開発現場から高い評価を受けており、製薬業界や非臨床試験受託会社の創薬研究ニーズに応える形で製品の改善を進めています。また、パートナー企業との協力を強化し、さらなる市場浸透に向けた取り組みを行っています。
需要の高まりを受けて、サイフューズは新たな顧客獲得や顧客基盤の強化にも着手。この度、バイオ3Dプリンタの販売パートナーとして実績を持つシスメックス株式会社も加わり、各販売パートナーが持つ強みを活かした販売体制を構築しました。
パートナー企業と販売計画
現在の提携パートナーは以下の企業です。
- - 富士フイルム和光純薬株式会社(大阪府大阪市)
- - 株式会社ケー・エー・シー(京都府京都市)
- - 極東製薬工業株式会社(東京都中央区)
- - シスメックス株式会社(兵庫県神戸市)
これらの企業と協力し、相互送客や提携提案を通じてパートナーシップを強化。また、販売体制の拡大と、製品やサービスのコラボレーションによる新顧客開拓に力を入れています。
今後の展望
さらに、この体制のもとで「ヒト3Dミニ肝臓」に続く新たな製品開発に向けたマーケティング活動も行っています。さまざまな臓器の機能を再現した新製品の開発を進め、製品ラインナップを充実させ、創薬分野だけでなく次世代ヘルスケア分野への進出も視野に入れています。
「ヒト3Dミニ肝臓」の社会的意義
「ヒト3Dミニ肝臓」は、創薬において候補化合物の毒性を早期発見することで、製薬業界が抱える高額な開発コスト問題の解決にも寄与します。加えて、動物実験の代替手段としての役割も期待されています。このように、様々な業界から注目を集めているこの製品は、持続可能性の観点からも大きな社会的意義を有します。最近では、「東京都ベンチャー技術大賞」で奨励賞を受賞したこともあり、その成功は今後の展開に期待が寄せられています。