新しい魚の流通モデル「UOLOVE」が三重県志摩市に登場！持続可能な未来へ向けて

新しい魚の流通モデル「UOLOVE」

三重県志摩市和具に位置する「マリタイム」が、画期的な魚の流通システム「UOLOVE」を発表しました。この取り組みは、漁師から直接仕入れた新鮮な魚を家庭に届けることを目的としており、2025年8月11日からサービスが開始される予定です。近年、海水温の変化や高齢化が進む漁業業界が直面している課題に対し、マリタイムは新たな解決策を提案しています。

水産業の現状と課題

現在、漁業には多くの危機が迫っています。高齢化やさらに人手不足による漁業の衰退が進行する一方、消費者からは魚を捌いてほしい、日持ちさせてほしい、調理法を知りたいといった声が増えています。このようなニーズに応えるため、マリタイムは産地直結型の販売方法を採用しました。

UOLOVEの取り組み

「UOLOVE」は、漁師からの直接仕入れや産地市場での競りを通じて、魚を手に入れます。中間業者を減らし、漁師の手元により多くの収入が還元される仕組みです。また、市場での評価が低い傷物や未利用魚も積極的に扱い、これらを商品化することでフードロス削減にも寄与しています。このアプローチは、日本の水産資源を守り、持続可能な未来を実現するものです。

実際の流通方法

「UOLOVE」では、魚を捌き、真空パックにして家庭に発送します。さらに、調理法のレシピも同梱され、魚を扱うことに慣れていない家庭でも簡単に楽しめるよう配慮されています。これにより、「うまい魚を届ける」だけでなく、消費者に魚の価値や楽しさを知ってもらうことを目指します。

今後のビジョン

「魚、捨ててる場合じゃない。」というスローガンを掲げ、2026年には売上100万円と定期顧客50名の獲得を目指しています。試食会や出前授業を通じて、魚の魅力を広め、食卓に新しい風を吹き込むことが期待されています。また、代表の多田海生は自然環境の整備や森の管理にも取り組み、地域全体の持続可能性を高める活動を進める意向です。