家族との距離感と人付き合いの変化
花王株式会社が行った10年にわたる生活者の実態調査が示すのは、現代において家族や友人との交流の在り方が大きく変化しているということです。特に「干渉しない家族」「無理をしない人付き合い」という新たな価値観が浮かび上がっています。
1. 10年の調査結果の概要
コロナ禍という未曾有の経験を経て、私たちの生活様式や価値観は大きく変わりました。その影響は、人とのコミュニケーションにおいても色濃く現れています。調査に参加した人々は、過去10年間で家族とのコミュニケーションが良好であるとの認識が8割を超えていると報告しています。この調査は、既婚の男女20〜60代の首都圏在住者から得た貴重なデータに基づいています。
2. 家族とのコミュニケーションの実態
「家族のコミュニケーションは良好」と答えた人が約8割。特に家事や子育ての分担が進んだことが大きな要因とされています。以前は女性が多くの負担を抱えていた家事も、今や男女で分担が進み、特に若い世代では共同の家庭運営が当たり前となってきています。これにより、家族間の協力関係や絆も強まっているのでしょう。
3. 自分ファーストな家族像
調査からは「干渉しない家族がいい」という意識が強まっていることが見て取れます。特に、男女ともに「家族も大切だが、自分のことを優先させたい」と考える人の割合が増加。女性では60%を超え、男性でも71%に達しています。
3.1 自立した家族関係
結婚や出産後も働き続ける女性が増加する中、自分の生活を大切にする意識が高まっています。家族に依存するのではなく、互いに支え合う関係が求められるようになってきたことは、家族の気疲れを軽減し、互いの自由を尊重する関係の構築に寄与しています。
4. 人付き合いの変化
家族との距離感が変化しているのと同様に、人との付き合い方にも明らかな変化が見られます。特に女性の中で「人付き合いはわずらわしい」と感じる人の割合が急増。これは、未曾有のコロナ禍やフルタイムの就業によって、無理な付き合いを控えるようになった結果でしょう。
4.1 新しいコミュニケーションの形
SNSやオンラインツールの普及が、人々のつながり方にも影響を与えています。距離を超えたコミュニケーションが可能になる一方で、無理のない関係を築くための選択肢が増えているのも事実です。人との関係を大切にしつつ、自分を大切にすることができる、新しいスタイルの人付き合いが求められています。
5. まとめ
家族との関係や人付き合いのスタイルが変わってきた10年。その背後には、価値観の変化が見えます。「無理しない」という思想は、家族間でも人間関係でも重要視されるようになり、今後もこの傾向は続くでしょう。お互いに心地よい距離感を保ちながら、自己の充実を図っていく時代がそこにあります。詳しくは
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