八天堂ファームが出資
2025-12-01 15:05:37

八天堂ファームが広島ベンチャーキャピタルからの出資を受け事業拡大へ

八天堂ファームが広島ベンチャーキャピタルからの出資を受け事業拡大へ



株式会社八天堂ファームは、広島ベンチャーキャピタルが運営する「ひろしま未来創造投資事業有限責任組合」から出資を受け取ったことを発表しました。この出資は、八天堂ファームが商工農福連携モデルを深化させ、事業拡大を目指す重要な契機となります。

資金調達の背景



広島ベンチャーキャピタルは、地域経済の持続的成長と地方創生に取り組む企業であり、2025年に設立する「ひろしま未来創造投資事業有限責任組合」を通じて有望なスタートアップや社会的インパクトのある事業への投資を行っています。八天堂ファームの取り組みが評価され、出資が実現しました。この案件は、広島ベンチャーキャピタルにおける初の社会的インパクト投資事例です。

社会課題と八天堂ファームの取り組み



日本国内では、果樹農家の担い手不足や障がい者、生活困窮者、高齢者といった多様な人々が抱える生活上の課題が増加しています。八天堂ファームは、2021年にオーナー不在となったぶどう園を引き継ぎ、2022年には新法人を設立しました。農業(農)、販売(商)、加工(工)を融合させた「商工農福連携」を通じて、持続可能な利益循環構造を構築し、多様な働き手が事業に関わることを目指しています。

さらに、2024年に行政、企業、研究機関と連携した「農福コンソーシアムひろしま」を立ち上げ、取り組みをさらに強化しています。このコンソーシアムには、社会福祉法人宗越福祉会、八天堂ファームなどが参加し、地域の農業と福祉の連携を促進しています。

調達資金の活用方針



今回の資金調達により、八天堂ファームは障がい者の就労率向上、収入改善につながる持続可能な商工農福連携モデルの強化に努めるとしています。具体的な施策としては、農福連携で生産した農作物の規格外品を活用した加工品の開発や、加工品を中心にしたマネタイズモデルの提供、新規参入者が参入しやすい仕組みの整備が挙げられます。これらの取り組みにより、既存事業者や新規事業者が共に活動しやすい環境を整え、地域における農福連携の拡大を目指します。

今後の取り組み



八天堂ファームは、この出資を契機にインパクト指標を設定し、定期的にインパクトレポートを発行して、事業の社会的影響を可視化する取り組みを進めます。具体的には、障がい者や生活困窮者など、多様なバックグラウンドを持つ従業員の雇用人数やその賃金改善状況、農福連携に参画している事業者数などのデータを収集し、持続可能な形で社会課題に取り組んでいくモデルケースを目指します。

関係者のコメント



八天堂ファームの林義之代表は、設立の目的として「農福連携をビジネスでサステナブルにすること」を掲げ、今回の出資を通じて活動を推進する意気込みを語っています。また、広島ベンチャーキャピタルの西岡賢代表は、八天堂ファームの取り組みが雇用創出や所得向上の実現を期待していると述べています。

八天堂ファームは、商工農福連携による利益循環構造の確立を通じて、地域社会に貢献することを目指し、さらに多くの人々に価値を提供し続ける企業であり続けることでしょう。

会社概要



  • - 企業名:株式会社八天堂ファーム
  • - 本店所在地:広島県三原市宮浦3-31-7
  • - 代表者:林義之
  • - 主な事業内容:農福連携で生産された果実などの企画・加工販売
  • - ホームページ:八天堂ファーム


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会社情報

会社名
株式会社八天堂
住所
広島県三原市宮浦3丁目31-7
電話番号
0848-62-2645

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