新たなお墓「&」
2016-10-06 09:00:03

少子高齢化に応える新たなお墓「&」が誕生

近年の少子高齢化が進む中、私たちの墓に対する価値観も変化しています。新たな形の墓、「&(安堵・あんど)」が証大寺から販売開始となりました。「&」は、国籍、性別、間柄を全く問いません。子供のいないカップルや、親しい友人同士が共に埋葬されることを想定した新しいスタイルのお墓です。

「&」の誕生は、少子高齢化に加え、ライフスタイルの変化や国際化にも影響されています。特に、日本国内には多様な人間関係が形成されつつあり、戸籍上の関係に縛られずに選ばれる供養の形が必要でした。この背景を受け、證大寺の二十世住職である井上城治氏が提案したのが「&」です。

「&」は、二人以上の長い縁を結ぶためのお墓。契約時に指定された二人が安らかに眠る場所として設計されています。両者の性別や国籍、宗派にかかわらず、その想いを尊重し、埋葬がなされるという点が大きな特徴です。また、死後も二人が共に心で結ばれる姿が強調されています。

お墓のデザインは美しく、白い大理石を用い、円柱形状となっています。この円柱は高さ120㎝、直径20㎝で、等身大サイズのため、故人をまるで抱きしめるような感覚が得られます。墓碑には、二人の名前や没年月日も刻まれ、個別性が強調されています。また、二人が埋葬された後は、植栽維持費が不要となり、経済的負担も軽減されます。

この新しい形式のお墓は、二人が亡くなった後も、「&」の管理が徹底され、合祀墓への埋葬も行われます。特に、建立や管理は1200年の歴史を持つ證大寺によって行われるため、安心感があります。

「&」の埋葬地には、船橋昭和浄苑と森林公園昭和浄苑があり、どちらも自然に恵まれた静かな環境に位置しています。アクセスも良好で、都心からの移動もスムーズです。現代の社会において、墓という存在がどのように三次元で変わっていくのか、この「&」はその革新を象徴するものかもしれません。

井上城治住職は、墓について考えることが、死生観や命の大切さに向き合う前向きな取り組みであると述べています。今を生きる人々にとって、二人で生きていくという約束を結ぶ「&」は、新しい形の愛の証であり、絆を深めるための場所でもあるのです。このように、「&」は単なるお墓ではなく、現代に生きる人々の心を映し出す重要な象徴として、今後も注目を集めることでしょう。

会社情報

会社名
宗教法人 證大寺
住所
東京都江戸川区春江町4-23-1
電話番号
03-3653-4499

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