電動クレーンの革新
2024-12-12 12:25:37

タダノが開発した有線式電動クローンクレーンが実現するカーボンゼロ社会

タダノ、新たな電動クレーンで脱炭素社会に貢献



株式会社タダノが、2050年を見据えたカーボンネットゼロの実現に向けて、新たに有線式電動クローンクレーン「CC 88.1600-1」を開発しました。これは最大1,600トンの吊り上げ能力を持つ超大型クレーンで、環境に配慮した電気駆動が特長です。

環境への配慮



タダノは「Tadano Green Solutions」として、環境対応製品の開発を加速しています。この新しいクレーンは、油圧ポンプを電動モーターで動かすことで、作業中のCO2排出を完全にゼロにすることを可能にします。具体的には、年間約55トンのCO2排出を削減できる見込みです。こうした技術は、従来のクレーン技術とは一線を画すものであり、今後の重機運用に大きな影響を与えることが期待されています。

主な仕様と機能



CC 88.1600-1の特徴としては、電源は三相交流6.6kV、入力電流は約90Aで、必要な電源設備容量は約1,030 kVAです。これにより、最大100メートルのケーブルでの運用が可能となり、使用する電動機は390kWの三相誘導電動機です。

さらに、高圧ダイレクトインバータを搭載しており、2025年の夏を予定して発売開始されるとのことです。既存製品のドライブコンテナを電動に載せ替えることで、環境対応に柔軟に対応することもできます。

サステナビリティと風力発電



タダノグループは「創造・奉仕・協力」を経営理念として掲げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。長期的な環境目標として、2030年に事業活動でのCO2排出量を25%、製品においては35%削減することを設定し、新製品CC 88.1600-1はその達成に寄与すると考えられています。

また、タダノは日本政府が進める洋上風力発電にも貢献する方針で、風力発電設備の設置や運搬においてもこの新しいクレーンが重要な役割を果たすことが期待されています。

タダノの歴史と未来



タダノは1955年に日本初の油圧式トラッククレーンを開発し、その後も業界リーダーとして進化を続けてきました。1990年にはFAUN社、2019年にはDemagブランドを買収し、さらなるグローバル化を推進しています。

地域社会や国際社会への貢献と地球環境の保全に努め、すべてのステークホルダーの期待に応える企業を目指しているタダノの挑戦は、今後も続くでしょう。

訪問者は、タダノの公式ウェブサイトを通じて、さらなる製品情報や企業ビジョンについて知ることができます。タダノが提供する新しい価値を通じて、より持続可能な未来の実現に向けた取り組みを見守っていきましょう。


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会社情報

会社名
株式会社タダノ
住所
香川県高松市新田町甲34番地
電話番号
087-839-5555

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