WordPress脆弱性「wp2shell」の急増と対策
最近、WordPressの脆弱性を利用した攻撃「wp2shell」が増加しているとの報告があります。グローバルなセキュリティメーカーである株式会社サイバーセキュリティクラウドが発表したデータによると、修正版が公開された7月18日からの9日間で、約195万件の攻撃が確認されました。これは、修正版公開当日の通信件数が前日比で277倍に達したことを意味します。
「wp2shell」とは?その仕組みを解剖する
「wp2shell」とは、WordPressの中核部分に存在する2つの脆弱性を組み合わせた攻撃手法です。具体的には、外部からの指示をまとめて処理する際に発生するチェックミスと、サイトの検索機能に関する問題を悪用されます。
1つ目の脆弱性では、管理者専用の空間に不正にアクセスできる隙が生じ、許可されていないユーザーが内部に侵入可能になります。2つ目は、特定の形式のデータしか受け付けない入力欄に対して不正なデータを送り込むことで、外部の人々がデータベースにアクセスできるようになるものです。これにより、攻撃者は必要な情報を盗み出し、その情報を元にサイトを完全に乗っ取ることが可能になります。
攻撃件数の急増
サイバーセキュリティクラウドが記録したデータによると、修正版が公開される前の通信件数は数十件から数百件程度でしたが、修正版公開後には急激に増加し、7月18日には4,704件、続く日にはさらなる増加を見せ、最終的に約195万件に達しました。これは攻撃者が新たに報告された脆弱性の可能性を敏感に察知し、即座に攻撃を試みていることを示しています。
脆弱性評価の不一致とリスク
もう一つ注意すべき点は、脆弱性の危険度評価が専門機関で分かれていることです。ある機関は中程度と評価した一方で、別の機関では緊急とされました。この評価の不一致から、個別に評価される脆弱性が持つリスクを見落とす可能性があるという点は、非常に重要です。連続した弱点の組み合わせによって生じる真の危険度を評価することが求められています。
具体的な対策
WordPressを使用しているサイト運営者は、次の対応をとることが強く推奨されます。
1. 修正版(7.0.2, 6.9.5, 6.8.6のいずれか)に即座に更新する。
2. 自動更新設定が有効であるか、または更新が反映されているかを確認する。
3. 更新がまだできない場合は、WAFを使用して外部からの不審なアクセスを制限する。
4. 見知らぬ管理者アカウントや不審なファイルがないか確認する。
5. アクセスログを保管し、必要時に調査できるようにする。
6. 万が一乗っ取りの兆候が見られる場合は、専門家に相談することが推奨されます。
まとめ
「wp2shell」は、WordPressの人気がゆえに多くのサイトに影響を及ぼす可能性のある脆弱性です。適切な対策を講じ、迅速にアップデートを行うことで、攻撃から自分のサイトを守ることができます。最新情報は、株式会社サイバーセキュリティクラウドの公式ページにて確認できます。
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