Aladdin Security、AIマネジメントツール「AI-Fortress」をリリース
京大と東大出身のスタートアップ、Aladdin Security株式会社が新しいAIマネジメントツール「AI-Fortress」をリリースしました。この革新的なツールは、企業における生成AIの利用状況をリアルタイムで可視化し、未承認AIの利用を遮断する能力を持っています。これにより、企業は日々進化するAI技術を安全に活用できる環境を整えられるようになります。
AI利用の可視化と管理の重要性
生成AIは、業務の効率化や新たなビジネスチャンスの創出に寄与していますが、一方で情報漏洩やコンプライアンス違反などの新たなリスクも引き起こしています。特に大企業や金融機関では、「シャドーAI」として知られる未承認のAIツールの利用が増加しており、それに対する管理が急務とされています。
IBMの報告によれば、シャドーAIによるセキュリティインシデントは全世界のデータ漏洩事件の約20%を占め、平均67万ドルの追加コストが発生しています。実際には、Samsungの半導体エンジニアが機密情報を無断で外部AIツールに入力し、その結果として社内での生成AI利用を禁止する措置が取られました。
このような背景から、AI-Fortressの必要性が高まっています。企業がこのツールを導入すれば、未承認のAI利用を防ぎ、セキュリティのリスクを低減することが可能となります。
AI-Fortressの主な特徴
AI-Fortressは以下の3つの主要機能を提供します。
1.
利用状況の可視化: ユーザーごとの利用履歴やイベントをダッシュボードで視覚的に把握できるため、注意が必要なユーザーを一目で特定できます。
2.
未承認AIのリアルタイム遮断: ブラウザやアプリ経由で利用される生成AIをモニタリングし、未承認のものはアクセスを即座に制御することができます。
3.
社内のAI資産の可視化: 最新のAIモデルを迅速に展開でき、企業内のAI資産を管理しやすくなります。
Aladdin Securityの強みと今後の展開
Aladdin Securityは、OpenAI主催の「GPT-OSS 20B Red Teaming」大会で入賞した実績を持つ、国際的に評価されたAIセキュリティ技術を展開しています。また、金融機関や大企業からのヒアリングをもとに、監査やコンプライアンスのニーズに応じたシステムを開発しています。
今後は自動化されたAIリスク検知技術の開発を強化し、企業が持続可能にAIを利用できる環境を築くことを目指しています。
Aladdin Security株式会社について
Aladdin Securityは、「新しい世界を創出する」をミッションに掲げ、企業の安全なAI利用を支援するための各種ソリューションを提供しています。特にシャドーAI検出やAIガバナンスの可視化、AIファイアウォールの構築に力を入れています。
これからのAI時代において、企業はAladdin Securityの技術を利活用することで、安全かつ効率的な業務運営が可能となるでしょう。