鹿児島で自然災害に向き合う特別講演会
2025年7月13日(日)、鹿児島市にある鹿児島商工会議所のアイムビル4階アイムホールにて、特別講演会「鹿児島と自然災害について考える」が行われます。この講演会は、関西大学教育後援会による鹿児島市教育懇談会に関連して企画されたものであり、最近の自然災害に対する理解を深める良い機会となるでしょう。
講演の内容は主に、トカラ列島周辺で頻発している地震および新燃岳の火山活動についてです。特に、地震が活発化している現状を受けて、関西大学社会安全学部の林 能成教授と元吉 忠寛教授が、それぞれの専門知識を活かして講演を行います。林教授が地震学や地震防災を、元吉教授が災害心理学の見地から、過去の台風被害を振り返りながらお話しされる予定です。
トカラ列島の地震活動
近年、トカラ列島近海での地震活動は特に目立っており、2023年6月21日以降、震度1以上の地震が1,000回以上発生しています。中でも注目を集めたのが、7月3日に悪石島で観測された震度6弱の地震です。この活動により、悪石島や小宝島からの島外避難が実施されるなど、地域住民の安全が大きな課題となっています。
将来的な地震活動の行方が重要であり、これまでにもこちらの地域では群発地震が見られた経緯があります。講演会では、こうした状況に関する深掘りがなされることでしょう。
新燃岳の火山活動
また、新燃岳の活発化も無視できません。2023年6月から火山活動が盛んになり、7月2日の噴火では噴煙が火口から2,800メートルに達しました。火山活動の兆候をキャッチし、住民に影響が及ぶ前に必要な対策をとることが求められます。
講演内容と参加方法
講演会では、鹿児島の自然災害について広く解説し、参加者に災害に対する備えや向き合い方を再考する機会を提供します。参加希望者は無料で講演を聴くことができ、当日、会場で受付を行います。特別講演の主なトピックには、薩摩が誇る地震学者「今村明恒」の功績や、令和2年(2020年)の台風10号における避難行動の特徴が含まれます。
本講演は、関心のある方々にとって特に有意義な時間となることでしょう。地域の自然災害に関する知識を高め、備えを万全にするためにぜひご参加ください。
開催概要
- - 日時:2025年7月13日(日)14:00~15:30
- - 会場:鹿児島商工会議所・アイムビル4階アイムホール(鹿児島県鹿児島市東千石町1-38)
- - 聴講:無料
- - 内容:鹿児島の自然災害、過去の避難行動の特徴など
- - 講演者:関西大学社会安全学部教授 林 能成、元吉 忠寛
- - 主催:関西大学教育後援会
- - 後援:鹿児島県、鹿児島市、NHK鹿児島放送局
この貴重な機会をお見逃しなく、地域防災の取り組みを一緒に考える場にぜひお越しください。