バヌアツからの学び:世界一幸せな国の魅力
南太平洋に浮かぶバヌアツは、約80の島々から成り立つ自然豊かな国です。ここは新潟県ほどの大きさで、壮大な火山、サンゴ礁、そして美しい熱帯雨林に囲まれ、国内外の映画のロケ地としても有名です。1980年にイギリスとフランスの共同統治から独立し、今では「世界で一番幸せな国」として知られています。
ドイツ・ベルリンの「Hot or Cool Institute」が発表した2024年のレポートによれば、バヌアツは幸福度ランキングで堂々の1位に輝いています。この評価には、地域社会での互助の文化や資源を大切にする政策が寄与しています。興味深いことに、長寿国日本は49位に留まっています。このレポートは、豊かさが必ずしも幸福に直接的につながるわけではないというメッセージをも伝えています。バヌアツは、リニア型経済から脱し、独自の循環型社会を目指しています。そんなバヌアツのブースを訪れることで、私たちが忘れかけている「幸せのヒント」を得られるかもしれません。
バヌアツブースの紹介
バヌアツのパビリオン・ブースは、コモンズA館に位置し、波音や村の歌声が立体音響で楽しめる仕掛けになっています。地元産の伝統工芸品や特産のお酒もずらりと並んでいます。特に印象的なのは、ブース中央に立つ3本の木製の像です。これらは木の幹をくり抜いて作られた太鼓「タムタム」や「スリットゴング」で、叩くとカンカンとした乾いた音が響きます。彫られているデザインは神々に対する敬意を表現しています。
笑顔を絶やさないマーティンさんは、バヌアツ政府機関で20年以上も教育や観光分野に携わっているベテラン職員です。彼はブースを訪れる人々に、バヌアツの魅力を伝えつつ、日本の企業とのビジネスミーティングにも参加しています。そのフレンドリーな人柄は、まさにバヌアツの「和」を感じさせるもので、彼の木鼓演奏に合わせて体を揺らしてみたくなることでしょう。
バヌアツ・ナショナルデーについて
バヌアツのナショナルデーは7月30日で、独立記念日と国際フレンドシップデーが重なる重要な日です。この日のイベントでは、人気のソロアーティスト「Yoshua Shing」のライブが予定されています。彼はギターを弾きながらレゲエや伝統的なリズムを取り入れたパフォーマンスで多くのファンを魅了しています。本当に驚くべきことに、彼は卓球のオリンピック選手でもあり、ロンドン(2012)、リオデジャネイロ(2016)、東京(2021)で出場経験があります。
さらに、バヌアツ南部フトゥナ島の文化に基づいた「Pepeyo Cultural Group」のダンスパフォーマンスも見逃せません。「Warrior Dance(戦士の踊り)」は武器を持ったダンスが特徴的で、威圧感を放ちながら、平和や団結を表現する穏やかな踊りも披露されます。
2025年の万博会場では、バヌアツのリズムが響き渡り、大切な平和や友情のメッセージを届けます。
バヌアツ共和国は、その美しい自然や愉快な文化を通じて、私たちに大切な何かを思い出させてくれる場所です。ぜひ、バヌアツの魅力に触れて、幸せについて考えてみてはいかがでしょうか。