農林中央金庫と刀が目指す新たな投資文化の創造

新たな協業の目的

近年、投資に対する意識が徐々に変化している中、日本最大の機関投資家である農林中央金庫グループの農林中金バリューインベストメンツと、金融マーケティングの先駆者である株式会社刀が協力を決定しました。この協業は、単に投資を促進するだけでなく、投資を理解しやすくし、安心して行える環境を届けることを目指しています。

協業の背景

農林中央金庫は、JAバンクを通じて、日本の農林水産業を支える金融機関です。そのミッションは、国民経済の発展に貢献することであり、多くの人々により良い金融サービスを提供することを目指しています。一方、刀は、マーケティングの力で金融業界の情報格差を解消したいと考えています。この二つの組織が手を組むことで、より多くの消費者に投資を身近なものとして体験してもらうことが狙いです。

目指すべき未来

この協業が目指すのは、消費者が短期売買の「投機」による不安から解放されることです。具体的には、厳選した企業への長期投資の機会を広げることで、個人の資産形成を支援し、最終的にはより豊かな人生を送れるようになることを目指しています。日本の個人金融資産は1800兆円を超えており、その半分以上が現預金として眠っています。これは、資産運用に回る割合が米国の三分の一以下、欧州の半分以下であることを意味し、経済の活性化に結びついていません。

現状の課題

日本における家計資産の投資比率が低い理由は多くあり、その一因は、投資への不安感や知識不足です。しかし、現実には少しでも現預金が「投資」に振り向けられれば、経済に大きな波及効果をもたらします。協業を通じて、我々はこの現状を変えることを目指しています。

具体的な取り組み

協業をスタートしたばかりの両者は、消費者調査や分析を基にしたブランド戦略を構築し、SNS（noteやTwitter）を通じた情報発信を開始しています。これらの活動を通じて、投資に興味がある人々に向けて積極的にアプローチしていく方針です。また、消費者にとっての「投資」がどのように身近になるのか、具体的な方法を模索することも重要なステップです。

農林中金バリューインベストメンツの確かな実績

農林中金バリューインベストメンツは、2007年から長期厳選投資に特化した専任チームとして活動しています。この間、直近5年間で米国S&P500インデックスを上回る年平均11.6%のリターンを実現しており、その実績は確かなものです。その背景には、企業選定の目利き力や生の情報収集があり、実に厳選された企業の株式を長期的に保有する姿勢が大きく寄与しています。

株式会社刀の役割

株式会社刀は、独自のマーケティング手法を駆使して、日本の企業に新たな価値を創造するためのサポートを行ってきました。彼らの『森岡メソッド』を用いたアプローチは、企業のブランド構築を支援するだけでなく、持続可能な成長も目指しています。協業により、金融業界におけるマーケティングの重要性がますます認識されることになるでしょう。