パルラインが「障害者雇用優良事業所等表彰」を受賞
受賞の背景と取り組み
東京都江東区に本社を置く物流子会社、株式会社パルラインが、令和7年度に障害者雇用優良事業所等表彰を受賞しました。この表彰は障害者の雇用促進と職業安定を目的としており、特に障害者を多数採用した事業所や長期にわたり勤続する優秀な障害者職員を顕彰するものです。パルラインの相模青果センター(神奈川県愛甲郡)での取り組みが高く評価され、その結果として表彰を受けることとなりました。
表彰式は、横浜市のはまぎんホールヴィアマーレで行われ、相模青果センターの森本快所長と大橋有稀職員が表彰状を受け取りました。相模青果センターは法定雇用率の2.5%に対し、10.56%という高い割合で障害者を雇用しており、全13名の障害者のうち8名が10年以上勤務しています。
雇用の定着を促進する工夫
パルラインでは、障害者の雇用定着を進めるために、企業在籍型ジョブコーチを配置し、定期的に支援機関と連携した面談を行っています。このプロセスにより、日常業務の内容や働く環境をフォローし、障害者一人ひとりの特性に合わせた職場配置を実現しています。また、入社前に本人の要望や配慮事項を丁寧に聞き取り、適性を見極める取り組みが功を奏しています。
勤怠表や体調管理チェックシートを用いることで、日々の健康状態や気持ちの変化を把握し、コミュニケーションが苦手な職員でも安心して悩みを相談できる環境が整っています。これらの取り組みが施された結果、障害者の雇用定着率が飛躍的に向上しています。
大橋職員の模範的な活躍
また、今回の表彰では大橋有稀職員が優秀勤労障害者としても認められました。大橋職員は根菜類を小分けする自動機の周辺業務を担当し、業務の難易度が高い機器の操作にも挑戦しています。通勤は2012年から始めており、自己都合による遅刻や欠勤はほとんど無く、周囲のサポートにも注力しています。
日々の自己管理を大切にし、特に体力づくりへ意識的に取り組んでいます。周りの実習生や新人職員にも目を配り、困っている様子を見かければ、進んで助ける姿勢は、多くの同僚から信頼されています。彼は「受賞を通じて、支えてくれた両親や仲間に感謝の気持ちが強まりました」と語り、周囲への感謝を忘れない姿が印象的です。
パルラインの今後のビジョン
株式会社パルラインは、障害者を含む多様な人々の雇用機会を創出するため、社会的包摂就労の推進を進めています。障害者、長期無業者、生活困窮者など、さまざまな背景を持つ人々を受け入れ、雇用の安定を計り、職場全体の理解を深めていくことが求められています。
パルシステムグループはこれからも、誰もが理解し合い、活躍できる職場づくりを進めていくとのことで、今後の展開にも注目です。このような取り組みが、社会全体の雇用環境の改善にも寄与することを期待しています。
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