農業機械の進化をもたらす自動操舵システム「ALLYNAV」

日本の農業が進化を遂げる中で、株式会社マゼックスは、北海道に本社を持つALLYNAV JAPAN株式会社と提携を結びました。この提携によって、自動操舵システム「ALLYNAV」が日本の農業現場に導入されることとなり、農業の未来を形作る大きな一歩となります。

既存の農機を活かしたスマート化

マゼックスは、農業用ドローンの企画・開発・生産を手がけており、特に農業機械の自動操舵システムにおいては、これまで高額な専用機に依存していたスマート農業の選択肢を大きく広げることができます。これにより、既にあるトラクターやその他の農業機械をそのまま活用しながら、高精度の操舵を実現することが可能になります。

ALLYNAVのシステムは、後付けで搭載できるため、大規模な投資を必要とせず、農家のニーズにフィットした柔軟なソリューションを提供します。これにより、農業の効率化と生産性の向上が期待されるのです。

技術的進化と高精度な操舵性能

自動操舵システム「ALLYNAV」は、2015年に中国の上海で創業し、以来農家のニーズに応える形でシステムを開発してきました。特に、RTK（リアルタイムキネマティック）技術を用いることで、±25mmという高い精度を誇ります。

このシステムは、トラクターや田植え機、移植機といった機材に簡単に取り付けられ、今ある機械を活用しながらスマート農業へ移行することができるのが特徴です。さらに、ソフトウェアとハードウェアは自社で開発・生産しており、現場に即した最適化が進められています。

高性能タブレットでの操作

操作に使用されるのは、Cat4クラスの高性能CPUを搭載した専用タブレットです。日本語にも対応しており、ユーザーフレンドリーな設計が施されています。また、最新のPPP（精密単独測位）技術を搭載しており、地上基地局なしで高精度な位置情報を取得できるため、農業における効率をさらに高めることが期待できます。