自動翻訳ソフト「MTrans for Office」におけるUI改善事例
2025年6月11日に公開された株式会社ヒューマンサイエンスの自動翻訳ソフト「MTrans for Office」に対するUIエキスパートレビューと改善事例についてお話しします。本プロジェクトは、デジタルプロダクトにおけるユーザー体験の向上を追求する株式会社PIVOTの手により実施されました。
プロジェクトの背景
「MTrans for Office」は、Microsoft Officeの主要アプリケーションであるWord、Excel、PowerPoint、Outlookに連携して、ワンクリックで翻訳を可能にするソフトウェアです。ヒューマンサイエンスは、多くのユーザーに手軽に使えるツールを提供することを目指していますが、特に初心者にとっての使いやすさについて懸念がありました。そこで、PIVOTがUIデザインを改善するお手伝いをすることになりました。
課題の整理と改善の方向性
本プロジェクトでは、ヒューマンサイエンス様からのヒアリングをもとに、既存のUIに潜む課題を整理しました。具体的には「一括置換の操作が複雑」「機能の使い分けが難しい」などの声が寄せられました。これらの課題に対応するため、フォームの運営メンバーが実際に「MTrans for Office」を操作し、ユーザー視点での使い勝手を確認し合いました。そこから得たフィードバックをもとに、初心者がマニュアルなしで操作できるような改善案を模索しました。
UIエキスパートレビューの実施
PIVOTはUIエキスパートレビューを実施し、以下の4つのステップに沿って進行しました。1.現状分析と対象ユーザーの理解、2.シナリオ作成及びユーザビリティ優先度の定義、3.レビュー、4.レポート作成と内容の案内です。通常は製品そのものを対象に行うレビューですが、本案件ではトライアルからインストールの手順に至るまでを多角的に見直しました。
主な改善ポイント
UI改善の際に重視したのは、構造、情報、ラベルの3つです。従来のデザインでは一つのタブに情報が集中しすぎたため、タブの分割を行い、各機能が直感的に操作できるようレイアウトを見直しました。ボタンの配置やサイズ調整により、ユーザーが自然に必要な機能にアクセスしやすくなっています。
ラベルに関しては「意味の正しさ」と「初心者向けの分かりやすさ」を両立させるように配慮しました。
新たな体験の提供
この改善によって、「MTrans for Office」はより直感的で使いやすくなり、初心者でも安心して利用できるようになりました。ヒューマンサイエンス様が掲げているパーパス「わかりたい人のために、伝えたい人のそばへ。」を実現するための大きな一歩となったといえるでしょう。
まとめ
株式会社PIVOTは、製品のユーザー体験を向上させるための一貫したサポートを提供しています。今後も、初心者から上級者までが利用しやすいプロダクト作りに寄与していきます。「MTrans for Office」のUIエキスパートレビューについての詳細は、公式ページでご確認ください。
お問い合わせ先
株式会社 PIVOT
広報担当:大場
東京都港区北青山2-12-31 第三イノセビル3階
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