松本の歴史を辿る特別講座
長野県の第2の都市である松本は、ただの美しい風景を堪能する場所ではありません。深い歴史と、数多の武士たちの物語が交錯する場所なのです。そしてこの度、東京大学の本郷和人教授が松本での特別講座を開催することになりました。本書では、その魅力や講座に込められた思いについて詳しく紹介します。
松本の武士の歴史
松本は古くから武士が活躍する街でした。鎌倉時代においては、武士の勢力が他の地方へとシフトしましたが、室町時代には信濃随一の武士、小笠原氏がこの地に根を下ろしました。しかし1564年、塩尻峠の戦いで小笠原長時が武田信玄に敗れたことにより、彼らは権力を失い、上杉謙信のもとへ逃げることとなりました。
この浮き沈みが激しい権力闘争の中で、松本は武家が権力を争う土地として知られるようになりました。しかし、1582年には小笠原貞慶が松本城を奪還し、街は城下町として発展していきました。このような変遷を本郷教授は易しく語り、参加者に新たな視点をもたらす事を狙っています。
本郷和人教授について
本郷教授は東京大学史料編纂所の教授であり、中世政治史と古文書学を専攻しています。彼の著書には『戦国武将の明暗』や『日本史のツボ』などがあり、これらは広く読まれています。また、NHKの『名将たちの勝負メシ』の解説者としても知られており、その知識の深さと解説のわかりやすさには定評があります。
講座の詳細
本講座は「本郷和人が解説!武士が紡いだ城下町~松本の中世史をたどる~」というタイトルで、2025年10月15日(水)の午後2時から3時半にかけて開催されます。受講料は教室会員が4,004円、一般が4,576円(税込)です。この機会に、自分たちの街の歴史について深く学び、知らなかった過去に触れてみませんか?
本郷教授と共に、実際に松本を訪れることで感じる歴史の香りや、地域に根付く文化に思いを馳せるチャンスです。一般的な教室では味わえない熱気を感じながら、学ぶことができる貴重な機会です。今年の秋は、松本の歴史に触れる旅に出かけてみましょう。
申し込み・アクセス
本講座に興味をお持ちの方は、NHK文化センター松本のウェブサイトで詳細をご確認の上、お申し込みください。アクセスは
こちら。
歴史を通じて、心を豊かにする時間をお楽しみください。