THK株式会社の新製品:超低ウェービングボールリテーナ入りLMガイド
THK株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:寺町 崇史)は、業界のニーズに応えた新しい製品として、超低ウェービングボールリテーナ入りLMガイド、型番SPHの受注を開始しました。これにより、業界内で求められる精度や信頼性の向上が期待されています。
超低ウェービングの実現
この新製品は、直動案内においてトップレベルの超低ウェービングを実現しています。ウェービングとは、LMブロックがLMレール上を移動する際に、転がっているボールの相対位置が変化することによって真直度に影響を与える現象です。特に高精度の加工装置においては、ウェービングを最小限に抑えることが重要です。
新しいLMガイドは、8条列構造と小径ボールを採用することで、直動案内の中でもナノメートル単位での精度を実現しました。この改良によって、測定精度、位置決め精度、加工面の品質が向上し、特に高精度が求められる分野においても適切な性能を提供できます。
ISO規格準拠のメリット
従来の超低ウェービングLMガイド「SPR/SPS形」は、ブランド独自の寸法を持っていたために、適用範囲が限定的でした。しかし、SPH形のLMガイドはISO規格に準拠した寸法で作られており、既存の製品からスムーズに切り替えが可能です。この仕様変更により、汎用性が高まり、さまざまな装置に使用することができます。
幅広い適用範囲と高精度
また、4方向等荷重での使用も可能であり、半導体や液晶関連機器はもちろんのこと、さまざまな工作機械にも対応しています。これにより、既存の顧客に加え、高精度市場に新しい顧客を開拓することが見込まれています。
ボールリテーナの導入
さらに、このLMガイドにはTHKが長年蓄積してきたボールリテーナ技術が採用されています。この技術により、ボールがボールリテーナにより保持され循環するため、ボール同士の摩擦が軽減され、グリースの保持力も向上します。その結果、滑らかな動作を実現し、長寿命と長期メンテナンスフリーが実現されています。
今後の展望
THK株式会社は、これからも機械要素部品のトップメーカーとして、培った技術力を基に幅広い装置の高性能化に寄与していく姿勢を貫くとともに、新たな製品開発にも取り組んでいくことでしょう。これからも注目されるTHKの技術と製品にご期待ください。
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