環境に優しい素材を活用した服飾資材の新ブランド「C.O.R.E.」が始動

新ブランド「C.O.R.E.」の誕生

モリト株式会社が2021年1月14日に発表した新ブランド「C.O.R.E.」は、環境に配慮した商品開発に向けた大切なステップです。モリトは100年以上にわたりアパレル業界を支え、今回の取り組みでは特にサステナブルな製品に焦点を当てています。

「C.O.R.E.」とは「Committed to Our Resources and Environment」の略で、環境に優しい素材とプロセスを採用した製品を指します。特に、廃漁網を原材料とした服飾資材の開発に力を入れ、海洋プラスチック問題の解決を目指しています。

環境問題への意識

近年、アパレル業界をはじめとした社会全体が環境問題に対する意識を高めています。モリトは産業全体を活性化し、サステナブルな社会の実現に寄与することを信じて、環境に優しい製品の提案に取り組んでいます。廃漁網をリサイクルして作った服飾パーツがこの新ブランドの象徴です。

海洋プラスチック問題

使い捨てプラスチックは適切に処理されず、河川を経て海に流れ込むことが多いと言われています。環境省の調査では、漂着ごみの40%以上が漁網やロープといったプラスチックで構成されていることが報告されています。このような「ゴーストネット」は海洋生物に対する脅威となっています。モリトはこの問題に対し、持続的な行動を通じて解決策を模索していきます。

リファインバースとの協業

モリトは2020年3月に、資源再生に特化したリファインバース株式会社と協業し、廃棄漁網をリサイクルしたナイロン樹脂「リアミド（REAMIDE）」を使用するボタンなどのアパレル向け資材を開発しています。この取り組みは、廃漁網のリサイクルを促進するだけでなく、環境保護にも寄与しています。

SDGsへのコミットメント

モリトは2020年1月に発表した中期経営計画において、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成に向けた具体的な行動を示し、特に「C.O.R.E.」においては、以下の目標に向けて進めています：

1. 産業と技術革新の基盤をつくろう
2. つくる責任、つかう責任
3. 海の豊かさを守ろう

今後の展望

モリトは国内外のグループ会社を通じてグローバルなビジネスを展開し、サステナブルな取り組みを強化しています。地球環境問題に取り組むことは、モリトの責任であると同時に、未来の子どもたちのためでもあるのです。今後も消費者のニーズに応えながら、新たな商材の開発を推進していきます。

このような取り組みを通じて、モリトは環境に配慮した製品を提供し、持続可能な社会の実現に貢献していくことでしょう。