母子免疫の重要性
2025-05-02 15:22:01

妊婦と医療従事者に向けた母子免疫の重要性をテーマにした啓発動画

妊婦と医療従事者に向けて母子免疫の重要性を考える



公益社団法人日本産科婦人科学会(JSOG)は、妊婦とその家族、並びに医療従事者向けに「母子免疫」の重要性を伝える啓発動画3本を制作し、公開しました。本動画は、妊娠中におけるワクチン接種の重要性を広めることを目的としており、アニメーションを用いた視覚的な解説や医師による丁寧な説明を通じて、視聴者にわかりやすく情報を伝えています。

動画の内容と目的



公開された動画は、妊婦さんとその家族、医療従事者それぞれに対する内容として分かれており、視聴者が必要な情報を効果的に理解できるよう工夫されています。妊婦向けの動画『知ってる!?母子免疫ワクチン』では、母子免疫の仕組みをアニメーション形式で紹介し、家族全体で理解を深めることを目指しています。

一方、医療従事者向けの動画『RSウイルスに対する予防法と母子免疫ワクチン』や『百日咳に対する予防法と母子免疫ワクチン』は、専門医がそれぞれの感染症の流行状況やリスクについて詳しく解説しており、現場での活用が期待されています。

RSウイルスと百日咳のリスク



妊娠中や乳児期の赤ちゃんは免疫機能が未成熟で、重症化しやすい傾向があります。特にRSウイルス感染症は2歳までにほぼすべての子どもが感染し、乳児では肺炎などの重症化を引き起こすことがあります。毎年、日本では約10万人以上の乳幼児がRSウイルスで医療機関を訪れる状況です。

また、百日咳は激しい咳が長期間続く病気で、特に乳児においては生命に影響を及ぼす危険性が高いです。国内では年間数千件のケースが報告されており、感染源の約半数は母親と言われています。こうした背景を踏まえ、母子免疫(マターナル・イミュニゼーション)が注目されています。これは、妊娠中に母親がワクチンを接種することで、胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに移行し、生後すぐから感染症への抵抗力を持つことができる仕組みです。

動画の活用と今後の展開



これらの啓発動画は、医療機関の待合室や妊婦健診の説明補助、院内研修、学会での資料など、幅広い医療現場での利用を期待されています。さらに、QRコード付きのリーフレットの展開も予定されており、より多くの人々に必要な情報が届くよう努めています。

JSOGの理事長である加藤聖子医師は、今回の動画制作を通じて、科学的根拠に基づいた正確な情報を提供し、妊婦さんやその家族が安心してワクチン接種を選択できる環境を整えることが重要だと強調しています。母子の健康を守るため、全ての人の理解が求められます。

これらの動画は以下のリンクから視聴できます:

詳しくは、日本産科婦人科学会の公式ページをご覧ください。


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