日本人にとって卵が変わらぬ愛される存在である理由とは?
2024年11月5日、「いいたまごの日」に合わせてキユーピー株式会社とその関連会社であるキユーピータマゴ株式会社が公表した「たまご白書 2024」は、卵にまつわる日本人の意識や食生活について新たな視点を提供します。調査結果から明らかになったことは、消費量が減少しているにも関わらず、卵は今なお日本人にとって重要な食材であり続けているという事実です。
卵の消費動向
国際鶏卵委員会のデータによると、2023年の日本人一人当たりの鶏卵消費量は320個で、前年の339個から減少し世界ランキングも4位に後退。しかし、多くの日本人にとって卵は依然として特別な存在であり、調査に参加した86.1%が「卵が好き」と回答しています。このような意識の高さは、卵料理やスイーツの人気にも表れています。
人気の卵料理とスイーツ
「たまご白書」の調査では、好きな卵料理の1位には「目玉焼き」が選ばれました。この料理は6年連続で好まれていることが特徴で、続いて「オムライス」や「ゆで卵」がランクインしています。また、卵を使ったスイーツでは「プリン」が愛され続けており、前年同様の結果を維持しています。これらの料理は親しみやすく、家庭の食卓でも幅広く楽しまれています。
卵への好意度とその理由
卵が好きな理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「おいしい」で65%という結果になりました。他には「様々な料理に使える便利さ」の声も多いですが、昨年に比べて価格の影響で「安い」との意見が増加しています。卵は、その栄養価の高さや使い勝手の良さで、これからも家庭料理での重要な食材であることは間違いありません。
価格意識の変化
卵の値段に対する支払意欲を尋ねた調査では、61.3%が「300円まで支払える」と回答しています。この数字は前年より増加しており、卵の価格が安定していることで、消費者の評価も高まっていることが浮き彫りになりました。また、卵の栄養や付加価値に気づいている人が増えてきており、消費動向やライフスタイルの変化が影響を与えていると考えられます。
購入場所の多様化
卵の購入場所にも変化が見られます。従来のスーパーマーケットでの購入が主流ですが、最近ではドラッグストアやディスカウントストアでの購入が増加しています。特に20代の男性は、コンビニエンスストアやディスカウントストアでの購入が盛んで、新しい形態の消費が進んでいることが示されています。また、忙しい日常の中で手軽に購入できる「ゆで卵」の需要が高まっていることも確認されています。
まとめ
「たまご白書 2024」の調査結果を反映させると、日本人は依然として卵を愛し、日常生活に欠かせない存在であることが再確認されました。卵はその味や栄養価の高さから引き続き家庭で利用されることが期待され、今後も多くの卵料理が日本の食文化を支えていくことでしょう。キユーピーグループは、今後も卵に関する正しい知識の普及や、新たな料理提案を通じて卵の消費促進に貢献していきます。