EV火災消火実験
2023-09-14 11:00:03
EVバッテリー火災への対策!愛媛県消防学校で消火実験を実施
EVバッテリー火災への新たな対策:愛媛県消防学校での消火実験
近年、環境問題への意識の高まりから、電気自動車(EV)や電動バイクなどの普及が加速しています。しかし、その一方で、EVバッテリー火災のリスクも増加。バッテリーの熱暴走による火災は、消火が難しく、大きな被害をもたらす可能性があることから、消防関係者や自動車メーカーは頭を悩ませています。
この問題に対し、新たな解決策を示す取り組みが愛媛県で実施されました。ヨネ株式会社と愛媛県消防学校が協力し、超耐熱ファイヤーブランケットを使用したEVバッテリー火災の消火実験と訓練を実施したのです。
実験の内容
実験では、まず人為的にEV火災を発生させ、ノルウェーのBridgehill社製、ヨネ株式会社が販売する超耐熱ファイヤーブランケットを用いて消火を試みました。同社が「超耐熱ファイヤーブランケット」と呼ぶこの製品は、1500度の高温にも耐える炭素系素材を使用。その高い耐熱性と消火性能が期待されています。
さらに、比較としてガソリン車でも同様の実験を行い、EVとガソリン車の火災発生時における鎮火時間、車内温度、車体表面温度などを詳細に比較、分析しました。この比較データは、EVバッテリー火災の特性を理解し、適切な消火方法を確立する上で貴重な情報となります。
今後の展望
実験の結果は、消防機関の防災対策、EVメーカーの安全技術向上、そしてドライバーの安全意識向上に大きく貢献すると期待されています。特に、海外ではEVバッテリー火災による大規模な事故も発生しており、その対策は喫緊の課題となっています。今回の実験は、そうした課題解決への重要な一歩となるでしょう。
ヨネ株式会社は、今後も関係各所と連携し、EVバッテリー火災への対策を強化していくとしています。超耐熱ファイヤーブランケットは、その取り組みの中核を担う製品として、今後ますます注目を集めることが予想されます。
実験の背景:増加するEVバッテリー火災
近年、EVバッテリー火災は世界的に増加傾向にあります。リチウムイオンバッテリーは、衝撃や短絡、過熱などによって熱暴走を起こしやすく、一度発生すると、セルと呼ばれる最小単位の電池が次々と燃え広がり、消火が困難です。さらに、内部から酸素を発生させながら燃えるため、消火しても再燃する可能性があり、消防関係者にとって大きな脅威となっています。
特に、米国ニューヨーク市では、電動自転車のバッテリー火災が急増しており、深刻な社会問題となっています。こうした状況を踏まえ、日本でもEVバッテリー火災への対策が急務となっています。
まとめ
愛媛県消防学校で行われた今回の消火実験は、EVバッテリー火災対策における重要な一歩となりました。ヨネ株式会社の超耐熱ファイヤーブランケットをはじめとする新たな技術や、関係各所の連携強化が、将来的なEV火災による被害軽減に繋がることを期待しましょう。
会社情報
- 会社名
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ヨネ株式会社
- 住所
- 京都府京都市中京区西ノ京西中合町23
- 電話番号
-
075-821-1185