富士薬品、LGBTQ+への取り組みでゴールド受賞
医薬品の開発、製造、販売を行う株式会社富士薬品が、LGBTQ+への取り組み評価指標「PRIDE指標2025」で、2023年から3年連続で最高評価の「ゴールド」を受賞しました。この受賞は、その企業としての姿勢や活動がいかに重要かを物語っています。
PRIDE指標とは
「PRIDE指標」とは、一般社団法人work with Prideが2016年に導入したもので、企業や団体がLGBTQ+を含めたセクシャルマイノリティに関する取り組みを評価する指標です。評価項目は「行動宣言」「当事者コミュニティ」「啓発活動」「人事制度・プログラム」「社会貢献・渉外活動」の5つで、得点により「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の3段階で評価されます。
富士薬品は、この3年間にわたり、LGBTQ+に関する取り組みを評価され続けています。この成功の鍵は、同社の企業理念に根ざしたダイバーシティへの強いコミットメントに他なりません。
多様性を重視した企業理念
富士薬品は「とどけ、元気。つづけ、元気。」というスローガンを掲げ、すべての人々が健康で力強く生きられる日々を支援することをミッションとしています。この使命を実現するためには、社員一人一人の多様な背景とニーズを理解し、尊重しあうことが不可欠です。
同社はダイバーシティ&インクルージョンを推進し、さまざまな方々が「元気」に働ける環境を整える努力を続けています。具体的には、LGBTQ+に対する理解促進や活躍の支援に向けた取り組みを進めており、これは企業の持続的な成長を支える重要な要素だと考えています。
LGBTQ+への具体的な取り組み
富士薬品では、以下のような具体的な施策を通じてLGBTQ+の理解を促進しています。
- - Policy(行動宣言): 就業規則にてハラスメントを一切認めないことを明記し、LGBTQ+の理解促進に向けた方針を策定しています。
- - Representation(当事者コミュニティ): 社内にLGBTQ+向けの相談窓口を設置し、虹色アイコンの普及を進めることで、社内コミュニケーションの促進を図っています。
- - Inspiration(啓発活動): 外部講師を招いたセミナーを実施し、従業員に対する教育を通じて啓発を行っています。
- - Development(人事制度・プログラム): 福利厚生の対象に同性パートナーも含むよう改正し、カミングアウトに関する相談ガイドラインを整備しています。
- - Engagement/Empowerment(社会貢献活動): 婚姻平等の支持を表明するキャンペーンに賛同し、社会貢献活動にも力を入れています。
富士薬品の歴史と未来
1930年に富山県富山市で創業した富士薬品は、現在はドラッグストアや医薬品製造、研究開発など多岐にわたる事業を展開しています。特に「セイムス」ブランドのドラッグストアは全国的に展開し、地域社会に貢献しています。
これからも富士薬品は、すべての人々が豊かで健康的な生活を送れる社会を目指し、ダイバーシティとインクルージョンの推進に努めていくでしょう。多様な価値観を受け入れ、すべての人が自分らしく働ける環境が、ひいては企業の成長を支える原動力になるのです。