ソーシャルレンディングの現状と投資家の意識
近年、資産運用の手段として注目されている「ソーシャルレンディング」。これは、インターネットを利用してファンドの募集を行い、投資者から集めた資金を企業に貸付ける仕組みです。特に少額から始められるため、手軽さが魅力とされていますが、その一方で貸し倒れリスクなどの不安も存在します。
認知度とイメージ
WeCapital株式会社が実施した調査によれば、ソーシャルレンディングの認知度は約10%にとどまっており、投資経験者の中でも多くの人が「まったく知らない」と回答しています。調査の結果、認知している人は主に「インターネットの記事や広告」で情報を得ていることもわかりました。とはいえ、認知度が低い中での投資への興味は約20%にとどまる結果です。
ソーシャルレンディングの魅力
調査によると、「少額から始められる」という点が53.1%と最も高い支持を受けています。次いで「分散投資ができる」43.8%、「手間が少なく、運用が簡単」30.2%という回答が続きました。これらの魅力を感じている人は多い一方で、リスクに対する懸念も強いことが特徴です。
不安要素
聞かれた不安要素としては、41.7%が「貸し倒れリスクがある」と回答し、元本保証がない、利益が安定しない可能性を不安視する声が続きました。特に低い認知度とこのような心配の存在が、投資をためらう要因となっています。
資金投資の意欲と希望金額
投資を検討する人の中で、実際にどのくらいの金額を投資したいのかを尋ねたところ、多くの人が5万円未満から始めたいと考えていることがわかりました。これは、初めての投資に対して慎重な姿勢を示しているとも言えるでしょう。
投資時の重視ポイント
投資を実行する際に重視するポイントについては、高い利回りが期待できること29.2%が最も高く、運営会社の信頼性が28.2%、リスク分散の可能性19.2%と続きます。これらの要素は、投資家にとって非常に重要な情報であることが伺えます。
まとめ
今回の調査を通じて、ソーシャルレンディングには魅力とともに多くの不安要素が共存していることが明らかになりました。少額から手軽に始められる反面、情報不足や不透明な部分に不安を訴える声も少なくありません。投資を検討する際には、しっかりとした情報収集と信頼できる業者選びが必要不可欠です。引き続き、業界の発展とともに、適切な情報提供が求められていると言えるでしょう。
この調査結果はオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL」で詳細が公開されていますので、是非そちらもチェックしてみてください。