高齢者向け運転講習会で新たな事故防止策を紹介
近年、高齢者ドライバーによる車両のアクセルとブレーキを踏み間違いによる事故が社会問題となっています。特に徳島県では、このような事故が多発し、人口10万人あたりの交通事故死者数が全国ワースト1位にランクインしています。このような背景を受け、株式会社徳島ダイハツモータースと特定非営利活動法人運転事故防止推進協議会は、藍住町の高齢者を対象にした安全運転講習会を開催することを発表しました。
講習会の概要
この講習会は、2025年10月15日(水)の13時から15時に、徳島ダイハツモータースの藍住店で行われます。藍住町では、65歳以上の高齢者が25%を占めており、2045年には34%まで増加すると予測されています。公共交通機関の減少により、高齢者が自動車を使って移動する機会が増える中、安全運転の重要性が高まっています。
講習内容には、運転適性指導や衝突回避体験が含まれており、特に注目すべきは「アクセルとブレーキを踏み間違える事故の意外な原因と防止策」についての学びです。理学療法士による運転適性指導があり、参加者は最新の技術を利用した安全な運転方法を実践できます。
アクセルとブレーキを踏み間違う理由
踏み間違いの原因としては、日本の道路特性やハンドルの位置が影響しています。右側通行の日本において、右ハンドル車の運転は高齢者に特有の運転方法を強いることが多く、これが踏み間違いのリスクを高めていると言われています。また、バック時にペダルを踏み間違えると、物理的に踏み間違ったペダルから足を離せなくなり、悲惨な事故が引き起こされることがあります。
講習会を通じた事故防止の取り組み
本講習会では、アクセルとブレーキの踏み間違いの種類やそのメカニズム、さらには万が一の際に事故の被害を最小限に留めるための運転方法や、最新技術を適用した衝突回避体験が実施されます。特に高齢者に多い事故の背景を理解し、必要な対策を共有することで、参加者の運転安全意識を高めることを目的としています。
講習会の参加は高齢者を中心に行われますが、若年層にも響く学びの機会です。若年層の踏み間違い事故も増えている中、どう安全運転を実践するかを知ることで、より多くの人々が安心して運転ができる環境を作ることが期待されます。
■日時:2025年10月15日(水)13:00~15:00
■会場:株式会社徳島ダイハツモータース藍住店
〒771-12621 徳島県板野郡藍住町笠木字中野84-1
■受講者:藍住町の高齢者
■指導:NPO法人運転事故防止推進協議会 理事長 山下 裕隆(やました ひろたか)
この講習会を通じて、高齢者の運転がより安全になることを願っています。