Cohesity、オンプレミスデータにAI検索機能を追加し進化を遂げる
データセキュリティの先駆者であるCohesityは、新たに「Cohesity Gaia」という会話型検索アシスタントを拡張したことを発表しました。この新機能は、オンプレミス環境に格納されたエンタープライズデータに対して、業界初となるAI検索機能を提供します。これにより、企業はバックアップデータのさらなる有効活用が可能となるのです。
企業データ管理の新たな時代
Cohesityの日本法人は東京都港区に位置し、同社のCEOであるSanjay Poonen氏は、顧客の多くがオンプレミス環境に依存していることを指摘し、その重要性を強調しました。「機密データをしっかりと管理しながら、生成AIの優れた機能を活用できるソリューションが必要です」と、Poonen氏は述べています。
最近では、多くの企業がハイブリッドクラウド戦略を採用しており、競争の激しい市場でセキュリティやコンプライアンスを意識しながらデータを保有する必要があります。Cohesity Gaiaによって、オンプレミスに保存されたバックアップデータの価値を最大限に引き出し、企業は自社のインフラを完全に管理し続けられる道が開かれました。
NVIDIAとの提携による技術革新
さらに、CohesityはNVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングとAI Enterpriseソフトウェアプラットフォームを活用しています。これにより、Gaiaは膨大なデータの生成AIを駆使して新たなインサイトを生み出すことが可能になります。特に、NVIDIAのマイクロサービスおよびNeMo Retrieverは、企業がデータを直接利用し、効果的な結果を得るための強力な武器となることでしょう。
Cohesity Japan株式会社の社長、金光諭佳氏は、「企業側としても、これまで以上にAI技術を駆使してビジネスの成長を促進できることを嬉しく思います。この新たなAI検索機能は、ビジネスの成長を支援する重要な要素となるでしょう」と語りました。
主なメリット
Cohesity Gaiaがもたらす新機能には以下のようなメリットがあります:
1.
完全なコントロールとセキュリティ:企業はバックアップデータを完全に管理しつつ、AIインサイトを引き出せます。
2.
ハイパフォーマンスAI:NVIDIAのAI機能により、迅速かつ高精度なデータ処理が実現されます。
3.
多言語サポート:多国籍企業にとって、異なる言語でのデータ検索と分析が可能になります。
4.
カスタマイズ性:お客様のニーズに合わせてデータインテリジェンス環境を簡単に調整できます。
5.
ハードウェアプラットフォームへの参照アーキテクチャ:複数のプラットフォームにおいて簡単に展開できる基盤を提供します。
6.
オンプレミスLLM:バックアップデータをクラウドに移行せずとも、AIモデルを利用した解析が可能です。
7.
効率的な検索:ペタバイト規模のデータを迅速に整理できます。
国際的な製造会社であるJSR Corporationも、この新しいソリューションを活用している一例です。同社のIT部門責任者、ライアン・リード氏は、これまではデータを活用する際の言語の障壁を取り除き、研究のスピードを加速する重要な機会を得たと語ります。
大手企業との連携
Cohesityは、Cisco、HPE、Nutanixといった業界のリーダーとの提携を進めており、それぞれの技術と統合することで、企業が求めるさまざまな要望に応えることができる体制を整えています。これにより、データの可能性を引き出し、業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速する取り組みを続けています。
まとめ
Cohesity Gaiaのオンプレミス環境への対応は、エンタープライズデータ管理における重要なステップです。これからのビジネスの成功に向け、安心して活用できるデータセキュリティとインサイト提供の基盤が整いつつあります。Cohesityが展開する技術が、どのように企業の未来を切り開くのか、期待が高まります。詳しい情報やデモについては、NVIDIAのイベントやCohesityのブログで確認できるようです。