スカイマークが運航最適化ソフト「Weave」を導入
スカイマーク株式会社は、運航の効率化を目的とした運航最適化ソフトウェア「Weave」を正式に導入しました。これにより、燃料削減や運航の定時性向上を図るとともに、環境負荷低減にも貢献することが期待されています。導入に至る背景や、ソフトウェアの詳細についてお伝えします。
導入の背景:巡航区間における運航の課題
航空業界では、温室効果ガスの削減が重要な経営課題として位置づけられています。スカイマークも例外ではなく、機材の更新や持続可能な航空燃料(SAF)の活用、さらには運航の効率化に向けたさまざまな取り組みを進めています。しかし、巡航区間での運航最適化には、安全性や定時性との両立が求められ、燃料効率改善が難しい状況が続いていました。これを打開するために導入されたのが、「Weave」という新しい運航最適化ソフトウェアです。
「Weave」の機能と利点
「Weave」は、各機体の特性や最近の気象データ、さらに乱気流のリスクなどの様々な情報を集約し、巡航中の最適な高度や速度を提案します。従来はパイロットの経験や限られた情報に依存していた運航方針の決定を、データに基づいて行うことができるため、燃料消費や到着時刻に与える影響が明確に可視化されます。
このソフトウェアは、パイロットが使用するEFB(Electronic Flight Bag)アプリとして、また運航管理者がPCのウェブブラウザを通じてアクセスすることが可能です。これにより、現場の声を迅速に反映した運航管理が実現します。
トライアルの結果と正式導入への決定
スカイマークは「Weave」の導入に先立ち、トライアル期間を設けて燃料削減効果の評価を行いました。その結果、明確な燃料削減が確認され、正式導入を決定するに至りました。今後は、この運航最適化ソフトを通じて、脱炭素化と燃料コストの最適化を進めるとともに、航空業界における高品質な運航の実現を目指しています。
難しい気象条件と運航の挑戦
航空業界においては、予測が難しい気象状況において安全を確保しつつ、CO2排出量や燃料消費を削減することは大きな課題です。「Weave」は、最も燃料を消費する巡航区間で最適解を提示し、安全性と定時性を兼ね備えた意思決定をリアルタイムで支援します。
スカイマークの代表取締役社長本橋氏は、「このたび、Weaveを導入いただけたことは大変光栄です。安全性や定時性を維持しつつデータやデジタル技術を活用し、運航コストの改善と脱炭素の推進を実現していきます」とコメントしています。
NABLA Mobilityについて
NABLA Mobilityは、航空業界に特化したデジタルソリューションを提供し、運航効率化および脱炭素化を支援しています。「Weave」をはじめとした各種ツールを通じて、運航管理の向上に貢献しています。今後もさらに事業拡大を目指し、新たな製品開発に積極的に取り組んでいるとのことです。
まとめ
今回の「Weave」の導入は、スカイマークにとって運航効率化の新たな一歩であり、航空業界全体にとっても重要な進展です。今後の運航における環境への配慮や技術の進化に注目が集まりそうです。