パリ2024オリンピックが観光業に及ぼした経済効果とは
パリ2024オリンピックが観光業に与えた影響
パリでは、2024年に開催されたオリンピックが閉幕しました。それに伴い、データを収集したVisaが、パリ及び他の開催都市における観光と経済への影響を発表しました。このリリースでは、観光客数や消費額の増加が見て取れる結果となっています。
観光客数の増加
オリンピックの初週にパリを訪れたVisaカード保持者は、前年同期比で42%増加しました。特筆すべきは、米国出身のVisaカード所有者の増加で、なんと72%も増加したのです。これは、オリンピックという大規模なイベントが魅力的な要因になっていることを示されています。
さらに、他のオリンピック競技が行われる都市でも客足が増加しました。リールでは観光客数が188%、サン=テティエンヌでは150%、マルセイユでは48%の増加を記録しています。こうしたデータは、オリンピックがフランス全体に与えたポジティブな影響を示すものと言えるでしょう。
主要な消費パターン
Visaカード保持者の消費傾向も興味深い結果を示しています。パリでのVisaカード使用の消費額は前年同期比で上昇し、特に英国からの観光客は42%の伸びを見せました。加えて、ラテンアメリカ・カリブ海地域が34%、米国が32%の増加率を示しています。
観戦客は特に消費活動が活発で、パリ2024大会を観戦した観客はそれ以外の訪問者よりも20%多く消費していることが分かりました。消費の内訳を見ると、レストランでの支出が前年同期比で49%増と非常に好調でした。
経済効果の背景
Visaの最高経営責任者、シャーロット・ホグは「オリンピックが開催されることでパリに象徴的な経験がもたらされ、人々がこの街に戻ってくることを期待しています」と述べています。パリは元々、観光スポットとしての地位が確立されていますが、オリンピックというイベントがさらなる観光促進につながると信じられています。
Visaの役割と今後の展望
Visaは、オリンピック・パラリンピック競技大会の公式決済テクノロジーパートナーとして、その役割を果たしました。大会に合わせた決済システムを構築するために、3年間の準備を経て、32のオリンピック会場と16のパラリンピック会場において、合計3,500のポイントオブセールスでVisaのタッチ決済を可能にしました。また、観客と現地ビジネスを結ぶ「Visa Go」アプリも提供され、これらはパリ2024大会の成功に寄与するでしょう。
このように、パリ2024オリンピックは単なるスポーツイベントに留まらず、フランスの観光業や経済に顕著な影響を及ぼしています。今後もこの影響は続くと思われ、パリがさらなる観光地として知られることになるでしょう。
会社情報
- 会社名
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ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング24階
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