子どもたちの未来
2012-05-11 13:13:12
アジア・太平洋地域の子どもたちが被災地に集結した意義とは
2012年5月12日から13日、アジア・太平洋地域の代表的な5カ国の子どもたちが、東北の宮城県に集まりました。これは、公益財団法人オイスカとイオン株式会社が共同で開催した「自然と共生する未来へ向けた世界子ども会議 in 東北」の一環であり、この会議の主なテーマは「生物多様性と震災復興」です。
今回のイベントには、インド、タイ、フィジー、フィリピン、インドネシアから代表として各国2名ずつ、計10名の子どもたちが参加。彼らは日本の子どもたちと共に、被災地を視察しながら意見を交わしました。目的は、自然との共生を考え、復興への気づきを深めることです。
実施趣旨の背景
震災からの復興は、単なる物理的な再建にとどまらず、自然環境と共に生きるための真の「ふるさとづくり」をすることが求められています。国際的な視点を持つ子どもたちが集まることで、多様な意見と視点を交換し合い、今後の行動について共に約束をする契機となります。
プログラム内容の具体的な流れ
2012年5月12日(土) にはまずオリエンテーションが行われ、その後、名取市におけるオイスカの「海岸林再生プロジェクト」の視察が行われました。海岸林の被災状況を見学し、被災農家へのインタビューを通じて、実際の復興の取り組みを理解しました。また、子どもたちによるグリーンウェイブ植樹活動も実施され、共有の目標に向けた実践を体験しました。
5月13日(日) には「イオンの森」へ移動し、自然とともに復興する未来への共同宣言の策定に向けた世界子ども会議が行われました。参加した子どもたちは、お互いの環境保全活動についてのプレゼンテーションをし、その後、共同で「未来への約束」を発表するに至りました。
特別なイベントの開催
さらに、5月7日から12日には仙台市にて、株式会社ニコンの協力を得た写真展も開催されました。「子供の森」計画の一環として、子どもたちが育む『ふるさと』をテーマにしたこの写真展は、参加する子どもたちに他の文化や活動を知る貴重な機会を提供しました。
リオ+20に向けた期待
会議の成果は、6月18日にブラジルのリオデジャネイロで行われる国連の持続可能な開発会議「リオ+20」において発表される予定です。このイベントでは、日本の子どもたちの活動報告と共に、国境を越えた協力の重要性を示す共同宣言が誕生することが期待されています。
まとめ
このような国際的な子どもたちの交流が、未来の持続可能な社会にどのように影響を与えるのか。参加した子どもたち自身が、この経験を通じていかに変化し、成長していくのかが注目されます。このような活動が今後も続けられてゆくことを願ってやみません。
会社情報
- 会社名
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公益財団法人 オイスカ
- 住所
- 東京都杉並区和泉2-17-5
- 電話番号
-
03-3322-5161