KURANDOとプロロジス、倉庫の可視化アプリ開発で提携を強化

KURANDOとプロロジスが手を組む

KURANDO（株式会社KURANDO）は、プロロジスと資本業務提携を結び、倉庫内の可視化アプリ「ロジメーター」の開発を一層加速させています。この提携は、物流業界における深刻な労働力不足問題に対処するための重要な一手です。

ロジメーターの概要

「ロジメーター」とは、倉庫内の作業進捗をクラウド上で管理する革新的なシステムです。操作は非常にシンプルで、タブレットでの入力により、リアルタイムで作業状況を把握することができます。このシステムは企業にとって初期投資が不要で、月額利用料のみで導入可能です。

経緯と背景

現代の物流業界では、労働力の確保が大きな課題となっています。特に、適切な人員配置や生産性向上には、作業実績の把握が不可欠ですが、従来の集計作業は手間がかかり、企業にとって負担になっていました。KURANDOはこの問題に着目し、2019年からプロロジスと協力して、手軽かつコスト効率の高い「ロジメーター」の開発を進めてきました。

プロトタイプ版は2019年9月に発表され、実際の利用者からのフィードバックを基に改善が行われ、2020年4月には製品版としての発売が開始されました。これまでに、株式会社新開トランスポートシステムズや株式会社ワールドサプライを含む大手物流企業や国際フォワーダーなど、約20社が「ロジメーター」を導入し、国内で40カ所以上の拠点で活用しています。

売上・利益率の分析

「ロジメーター」による効果的なデータ分析は、売上や利益率の向上に寄与しています。ユーザーは、集めたデータを基に営利分析や生産性分析を行い、より効率的な運営が可能となります。

今後の展望

KURANDOとプロロジスは、今後の進展として、2020年中に以下の機能追加を予定しています：

- 大型物流センターでの作業者横断機能
- 予算管理が可能な「予算グループ」機能
- 残業や割増賃金のカウント機能
- 間接費を含む運営収支計算機能
- 出退勤や休憩時間の管理機能

さらに、今後2年間で約500の現場に、5年間で2,500の現場に「ロジメーター」を導入することを目指しています。

特に、このコロナ禍において、KURANDOは物流業界への支援を強化しており、2021年3月31日までは月額利用料が無料となるキャンペーンも実施中です。詳細は公式サイトをご確認ください。