三井住友信託銀行の新しいインターネットバンキングアプリ
三井住友信託銀行が新たに提供するインターネットバンキングアプリが、利便性とセキュリティの両立を実現しました。このアプリは2025年11月17日に正式に提供を開始し、SCSK株式会社が開発しています。本記事では、アプリの特徴や背景、今後の展望について詳しくご紹介します。
背景
現代社会において、サイバーセキュリティ対策は非常に重要なテーマとなっています。特に金融業界ではフィッシング詐欺の被害が深刻化しており、2025年上期だけで約42億円の不正送金被害が発生しています。このような状況を受け、三井住友信託銀行は顧客が安全にインターネットバンキングを利用できるよう、大幅なセキュリティ強化を目指しました。
このアプリには、OneSpan社製の「OneSpan Cloud Authentication(OCA)」が採用されており、FIDO認証機能を用いることで、セキュリティレベルを高めています。FIDO認証は従来のパスワード方式に代わる新しい認証手段で、ユーザーの生体情報を活用して高い安全性を提供します。
SCSKとOneSpanの協業によるメリット
SCSKは過去10年以上にわたり、金融機関向けのバンキングアプリケーション開発に多くの実績を持っています。また、OneSpanとの強固なパートナーシップを通じて、ハードウェアとソフトウェア両方の認証ソリューションを提供しています。これにより、金融業界に特化したセキュリティ技術が日本のニーズに合わせて展開されることが可能になります。
OneSpanは、FIDOアライアンスのボードメンバーとしても知られ、オンライン認証の安全性と利便性を追求し続けています。これらの強みを生かし、シームレスかつ迅速に新たなセキュリティ技術を金融機関に提供しています。
今後の展望
SCSKは、これまでの経験と技術を活かし、今後もOneSpan社のFIDO認証技術を活用してセキュリティの強化を進めていく方針です。顧客が安心して金融取引を行える環境を整えることが、今後のビジネスにおいて重要なカギとなります。
SCSK株式会社について
SCSKは、コンサルティングからシステム開発、ITインフラ構築まで、ビジネスに必要な幅広いITサービスを提供しています。社会や顧客との共創を重視し、持続可能な成長を目指した経営に取り組んでいます。多数の業種に対応したサービスを展開し、高度なセキュリティ基準を満たすテクノロジーを導入しています。
まとめ
三井住友信託銀行の新しいインターネットバンキングアプリは、SCSKとOneSpanの協力により、高い利便性とセキュリティを両立させています。顧客のデジタル取引における安心感を高めるこのアプリが、今後どのように金融業界に影響を与えるのか、非常に注目です。