カバの100%オーガニック化
2021-05-25 14:00:04
スペインのスパークリングワイン・カバが2025年までに全てオーガニック化へ
スペインの高品質スパークリングワイン・カバの未来
カバはスペインのスパークリングワインであり、その厳格な伝統製法によって高品質な仕上がりを誇ります。特に、カバ・デ・グアルダ・スペリオールは、その中でも上位ランクに位置付けられており、カバ・レセルバ、カバ・グラン・レセルバ、カバ・デ・パラへ・カリフィカードの三つのカテゴリーが存在します。
100%オーガニック目指す新規制
最近、カバ原産地呼称統制委員会は新たな生産規制を導入し、これにより2025年までに全てのカバ・デ・グアルダ・スペリオールを100%オーガニックにすることを発表しました。この進展は、オーガニックワインの成長を後押しし、地域の持続可能な農業と生産の未来を見据えた取り組みの一環です。新しい規制では、長期熟成、ブドウ樹齢10年以上、そしてブドウの収穫量制限を厳格に設け、トレーサビリティを確保することで、ワインの品質基盤を強化しています。
カバの特長である瓶内での二次発酵を行う製法は、世界的にも珍しいもの。そのため、カバは多様な料理と相性が良いことで知られています。この新しいオーガニック基準は、消費者に対する信頼感を高めるとともに、カバのブランド価値をさらに向上させることが期待されています。
カバ原産地呼称統制委員会の役割
この規制の背後には、カバ原産地呼称統制委員会が存在します。彼らはワインメーカーや生産者、自治体の代表者によって構成され、カバの品質を保つための監視と規制に努めています。ワイン製造のプロセス全般にわたり、綿密な管理を行っており、消費者へ高品質なワインを保証するための努力を続けています。
オーガニックワイン市場の拡大
カバ原産地呼称統制委員会の会長ハビエル・パジェスは、オーガニックワインの生産量が13,780,711本に達していることを気にかけており、上位ランクのカバがその34.09%を占めていると述べています。これは、消費者がオーガニック製品を求めていることの表れです。
パジェスは「私たちは市場のニーズに応えるべく努力しており、この新しい規制が産地保護に貢献することを期待しています」と述べています。オーガニックワインの消費が増えることで、持続可能な農業の普及と地域の繁栄が期待されるのは確かです。
カバ生産地の概要
カバは、主にスペインの4つの地域で生産されています。これらの地域は、コムタッツ・デ・バルセロナ、バリェ・デル・エブロ、ビニェド・デ・アルメンドラレッホ、レバンテ地域です。各地域は独自の気候と土壌条件を持ち、それぞれの特性がワインにも反映されています。また、カバは現在、60%が国際市場に輸出されており、その品質と風味が世界中で認められています。
今後、カバ・デ・グアルダ・スペリオールの100%オーガニック化が進めば、他のワイン生産地域にも影響を与え、より多くの生産者がオーガニック栽培に取り組むきっかけになることでしょう。
このように、カバは従来の製法を守りつつ、環境に優しい未来へと進化を遂げようとしています。ワイン愛好家にとって、これはその品質や風味がますます楽しみになるニュースです。
会社情報
- 会社名
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カバ原産地呼称統制委員会
- 住所
- 名古屋市中区丸の内3丁目16番29号
- 電話番号
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