Hinesが日本初の物流施設取得を発表
Hinesが、初めて日本において物流施設を取得し、開発を進めることを発表しました。これにより、25,000平方メートルの平屋建て物流施設と、225,000平方メートルの4階建ての物流施設が新たに整備される予定です。現在、新設する施設に関しては設計や許認可の申請が進行しており、起工式は2022年3月に予定されています。また、売主との交渉は東京のStrategic Asset Solutions K.K.がHinesの代理を務めて行われました。
Hinesのマネージングディレクター、ドリュー・ハフマン(Drew Huffman)は、物流業界の変化について言及し、配送拠点の選択基準が進化していると述べています。特に、最先端のスペックやサステナビリティを備えた施設へのニーズが高まっていることが指摘されており、人材確保の面からもその重要性が増しているとのことです。
この```弥富ディストリビューションセンター``は、日本国内最大の貨物取扱量を誇る名古屋港に近接し、常温及び低温商品の保管を行う企業やラストワンマイルの物流企業、地域配送に特化した大手企業をターゲットにしています。新たに開発される施設では、最大6.5メートルの天井高、2トン超の床荷重を実現し、柔軟なレイアウトが可能で、全ての階へのトラック乗り入れにも対応しています。
加えて、3層に渡って次世代のアメニティエリアも計画されています。具体的には、屋内外の飲食スペースやテナント向けの休憩スペース、ビジネスラウンジ、会議室、さらにはテナント専用のシャワー施設などが整備される予定です。このプロジェクトはLEED Silver Certificationを目指しており、太陽光発電や廃水の再利用設備を導入することで、持続可能なエネルギー利用を促進しています。また、既存の平屋建て物流施設も市場最高水準である10メートルの天井高と両面からの積載が可能です。
実のところ、この弥富ディストリビューションセンターは、Hinesがここ4か月間に行った日本での2回目の投資計画であり、2021年11月に投資を決定したニューステージ横浜ビルに次ぐものです。Hinesの日本代表を務める田中ジョン(Jon Tanaka)は、日本の物流市場に対する期待感を示し、本プロジェクトの重要性について語ってくれました。
田中氏は、「日本市場においてHinesはESGを重視した次世代型施設への需要が増加することを考慮し、この物流市場の魅力に注目している」と述べています。既存の物流施設が老朽化してきたことを背景に、eコマースの需要が急増している現状を踏まえ、特に次世代施設への需要が増加すると見込んでいます。これからも日本市場での物流施設の供給拡大を楽しみにしています。
Hinesは、世界中で5000億円近くを産業と物流領域に投資しており、60件以上の取得に成功しています。現在、36プロジェクトが開発中で、その合計面積は2,500万平方フィートを超えます。1957年に設立されたHinesは、世界27カ国で事業を展開しており、836億ドルの資産を運用するグローバルな不動産投資会社です。その運営は、ESGへの取り組みも強化しており、高い評価を受けています。詳細更新は、
Hines公式サイトにてご覧いただけます。