磐梯町の実証実験
2021-03-05 15:00:03
磐梯町、スマートディスプレイで高齢者向け行政情報の実証実験を開始
磐梯町、スマートディスプレイによる行政情報伝達実証実験
福島県磐梯町では、地域の高齢化や情報伝達の課題を解決するため、「磐梯町デジタル変革戦略」に基づいた実証実験を実施します。この取り組みは、特に新型コロナウイルス感染症が影響を与えたコミュニティの活性化や行政情報の伝達手段の革新を目指しています。いま、地域で行われているこの試みについて詳しく見ていきましょう。
背景
磐梯町は、高齢化が進行する地域で、地域産業の担い手が減少しています。これに伴い、地域コミュニティの活性化が求められています。さらに、情報を紙の形で伝達することにも限界を感じている状況です。新型コロナウイルスの影響で、人との接触を避ける必要性が高まる中、こうした課題はさらに深刻化しています。そこで、町では行政情報を効率的に伝える手段として、スマートディスプレイの導入を決定しました。
実証実験の概要
実証実験は、2021年3月3日から3月26日まで実施され、磐梯町内の18名の民生委員にスマートディスプレイが配布されます。この機器を通じて提供されるサービスは多岐にわたり、お知らせや動画コンテンツの配信、各種相談窓口、情報提供、申し込み受付、緊急情報の通知、イベントの開催などを含みます。
利用者の多くが高齢者であるため、初めは機器やアプリに慣れるのに時間がかかると考えられており、機能は徐々に拡張される予定です。また、ユーザーインタビューを通じて実際の使い勝手や新機能の理解度を検証し、次回以降の改善に役立てます。
各社の役割
磐梯町は、実証実験への参加を希望するシニア層や民生委員の調整を行います。官民共創未来コンソーシアムがプロジェクトの管理を担当し、NTTデータはシニア向けサービスを提供します。これにより、行政と民間が協力して地域のニーズに応える重要な一歩となるでしょう。
今後の展望
実証実験の結果を受けて、磐梯町では特にシニア層向けのデジタル窓口や健康管理に関する新たなサービスの提供を検討します。また、NTTデータと官民共創未来コンソーシアムは、シニアの生活に寄り添ったサービスの開発を進め、様々な自治体で共通する行政課題の解決に向けた取り組みを強化していく予定です。
まとめ
磐梯町の取り組みは、地域の高齢化問題に対する新しいアプローチであり、テクノロジーの力を借りてコミュニティを活性化させる試みとして注目です。今後の実証実験の結果が、どのように地域経済や社会に変化をもたらすのか、期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人官民共創未来コンソーシアム
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号渋谷スクランブルスクエア15階SHIBUYAQWS
- 電話番号
-
090-7260-1732