HEMILLIONSが次世代医療データを無償提供、医療情報の標準化に貢献

HEMILLIONSが無償提供する医療データ管理ソフト「FRUCtoS」

株式会社HEMILLIONS（へミリオンズ）は、次世代医療情報の標準化に向けた新たな一歩を踏み出しました。今回、同社はHL7®FHIR®規格（以下「FHIR」）に準拠した健康・医療データの管理ができるソフトウェア「FRUCtoS（フルクトース）」の無償提供を開始すると発表しました。この取り組みは、多くの医療機関や関連企業にとって、コストを抑えつつFHIR規格への対応を可能にする大きな利点となります。

FHIR規格は、医療情報の標準化とデータの相互運用性を高めるための重要な要素です。この技術の普及が進むことで、医療現場でのデータ共有や活用が一段とスムーズになります。HEMILLIONSは、「FRUCtoS」の提供を通じて、より安全で安心できる医療環境を築くことを目指しています。この取組みにより、次世代医療やヘルスケアの実現に向けた進展が期待されます。

「FRUCtoS」の特徴

「FRUCtoS」は以下の特徴を備え、日本国内の医療環境に特化した設計、開発が行われています。これにより、国内の医療機関や関連企業が安心して導入できる点が大きな魅力です。

- 純国産のFHIRサーバーソフトウェア：日本の医療環境に合わせて設計されており、使い勝手が良好です。
- オンプレ・クラウド両環境で構築可能：データベースの互換性により、様々なシーンでの利用が可能です。
- アダプタ開発フレームワークの提供：既存の電子カルテとの連携もスムーズに実施可能で、自社のニーズに合わせた「FHIR」アダプタの開発が簡単に行えます。

無償で提供される基本機能に加え、国が推進する電子カルテ情報共有サービスに対応したFHIRデータをCSVデータから生成する有償オプションも開発中とのことです。これにより、さらなるデータの利活用促進が期待されます。

お申し込みについて

「FRUCtoS」の利用に興味がある方は、HEMILLIONSの公式サイトから申し込むことができます。ただし、申し込みには事前の登録が必要です。詳細は以下のリンクを参照ください：

FRUCtoS申し込みページ

HEMILLIONSについて

HEMILLIONSは、2023年に設立された新しい企業で、東京大学、ソフトバンク株式会社、株式会社ケーアイエスなどが共同で取り組んでいます。「医学情報のHL7®FHIR標準化支援」「医療情報プラットフォームの開発・提供」を目的とし、次世代の医療やヘルスケアの実現に貢献しています。

本社は東京都港区にあり、代表取締役社長兼CEOは井上伸一氏です。社の主なミッションは、医療情報の標準化と流通の促進、多様な医療機関がスムーズに情報を共有できる環境の構築です。今後の展開にも期待が高まります。