制御システムセキュリティ対策
2015-03-19 10:00:02
制御システムセキュリティ対策セミナー開催:日立グループ3社が連携し最新技術を紹介
制御システムセキュリティ対策セミナー開催:日立グループ3社が連携し最新技術を紹介
2015年4月、東京・京橋の日立コラボレーションスクエア京橋にて、制御システムセキュリティ対策セミナーが開催されました。電力、ガス、化学プラント、製造ラインなど、社会インフラを支える制御システムのセキュリティ対策は、近年ますます重要性を増しています。
日本の制御システムセキュリティ対策の現状
従来、制御システムは独立したシステムとして運用されていましたが、近年は企業内ネットワークとの接続が進み、サイバー攻撃のリスクが高まっています。こうした状況を踏まえ、経済産業省は2014年4月から「CSMS認証」や「EDSA認証」といったセキュリティ向上のための取り組みを開始。同年11月には「サイバーセキュリティ基本法」も成立し、重要インフラ事業者へのセキュリティ対策強化が求められています。2020年の東京オリンピック開催も控え、制御システムのセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。
セミナーの内容
本セミナーは、日立システムズ、ジェイティ エンジニアリング、日立産機システムの3社が共同で開催。各社が制御システムセキュリティ対策におけるそれぞれの専門性を活かし、効果的な対策について解説しました。
セミナーでは、日立グループによる社会インフラへの取り組みを紹介する迫力ある映像上映や、以下の講演が行われました。
産業用ネットワークの最新動向(株式会社日立産機システム)
制御システムが抱えるリスクと国内のCSMSへの取り組み(ジェイティ エンジニアリング株式会社 福田敏博氏)
* 制御システムセキュリティの考え方と対策アプローチ(株式会社日立システムズ)
さらに、講演後には参加者からの質問に答える質疑応答セッションも実施され、参加者にとって有益な情報交換の場となりました。
3社それぞれの強み
セミナーに参加した3社は、それぞれ制御システムセキュリティ対策において独自の強みを持っています。ジェイティ エンジニアリングは、長年の経験と専門知識を活かし、顧客のニーズに合わせた最適なセキュリティ対策を提供することに定評があります。日立システムズは、幅広いITソリューションを提供する企業として、制御システムセキュリティ対策においても信頼性の高いサービスを提供しています。日立産機システムは、産業用機器の製造・販売における豊富な実績を活かし、現場視点に立った実践的なセキュリティ対策を提案しています。
セミナーの意義
本セミナーは、制御システムセキュリティ対策の重要性を改めて認識させ、最新の技術動向や効果的な対策手法を学ぶ機会となりました。特に、複数の企業が連携してセミナーを開催したことは、業界全体の連携強化という点でも大きな意義を持ちます。今後、制御システムセキュリティ対策はますます重要となるため、今回のセミナーで得られた知見を活かし、より安全な社会インフラ構築に貢献していくことが期待されます。
今後の展望
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を控え、日本社会におけるサイバーセキュリティ対策の重要性はさらに高まっています。本セミナーで紹介された技術や取り組みは、今後の制御システムセキュリティ対策において重要な指針となるでしょう。今後、各企業は連携を強化し、更なる技術開発や情報共有を進めていく必要があります。
会社情報
- 会社名
-
ジェイティ エンジニアリング株式会社
- 住所
- 東京都墨田区横川1-17-7
- 電話番号
-
03-5610-7601