SOMPO美術館の魅力
2019-07-30 14:00:43
新しいアート体験を提供するSOMPO美術館の開館記念展を探る
SOMPO美術館の誕生とその魅力
2020年5月28日、SOMPO美術館が華々しくオープンしました。新たに設立されたこの美術館では、特に収蔵品を活かした開館記念展が注目を集めています。ここでは、フランス近代絵画の巨匠ゴッホの名作《ひまわり》を常設展示し、春と夏の二期にわたってゴーギャンや東郷青児の作品、さらに重要な日本画家や若手作家の作品も紹介されます。
開館記念展 I
開館記念展の初期、つまり「開館記念展 I」は、2020年5月28日から7月5日までの期間に開催されました。この展覧会では、約70点の作品が展示され、特に「美術がもたらす心の自由」をテーマにしたコンセプトが光ります。来場者には非日常的な感覚を体験し、アートに触れる喜びを再確認してほしいという思いが込められています。
特筆すべきは、山口華楊の初期の大作《葉桜》が約10年ぶりに公開されたことです。この作品は四曲半双の扉風絵であり、経年劣化に対して適切な修復が施され、作品の美しさが甦りました。また、ルノワールの《帽子の娘》や《浴女》もあり、古いニスを除去することで本来の輝きを引き出した作品を観ることができるのです。
開館記念展 II
「開館記念展 II」は、2020年7月18日から9月4日までの間、東郷青児の多才な創作活動を深く掘り下げる機会です。この展覧会では、東郷コレクションより彼の代表作約50点を含む絵画や彫刻などが展示されます。特に、未公開の資料も多数含まれており、東郷の創作過程や彼の広範な表現方法を知ることができる貴重な機会となっています。
アートの楽しみを感じる
SOMPO美術館は、見るだけでなく、アートとの対話を楽しむ場でもあります。例えば、東郷青児の油彩画《リオ・デ・ジャネイロ》の制作過程は、下絵や実物大の転写キャンヴァスと共に展示され、大作の背後にある思考や手法を視覚的に理解できるアプローチが施されています。更に、彼が手がけた書籍や印刷物も取り上げられ、ユーモアあふれるデザインが魅力を引き立てています。
美術館を訪れる意義
一般入場は1,000円、大学生は700円、高校生以下は無料という非常に手頃な料金で、多くの人が美術の世界に親しむことができるよう心がけられています。休館日は月曜日ですが、特定の期間には特別開館日も設けられています。そして、今回の新たな美術館マークのデザインは、心の自由を象徴する作品《超現実派の散歩》からインスパイアを受けています。
このように、SOMPO美術館はアートを通じて心を開放し、新しい体験を提供する場です。美術好きな方々はもちろん、これから興味を持ち始めた方々にもぜひ訪れてほしい、魅力的な空間となっています。
会社情報
- 会社名
-
公益財団法人 SOMPO美術財団
- 住所
- 東京都新宿区西新宿1-26-1
- 電話番号
-
03-3349-3081