全国神楽が集まる「神楽無形文化遺産登録推進大会」
来る令和7年5月23日、東京都の参議院議員会館にて「神楽ユネスコ無形文化遺産登録推進総決起大会」が開催される。このイベントは、神楽をはじめとする全国の重要無形文化財の保存と継承を目的としたものであり、全国の神楽団体や自治体が共同で取り組んできた成果を披露する場となる。
神楽は、日本国内に4,000を超えるバリエーションが存在し、その中で約40件が国の重要無形民俗文化財に指定されている。これにより、神楽は学術的にも高い価値を持ち、地域の文化としても貴重な存在であることが証明されている。特に、神楽は世代を超えて地域社会の絆を形成する重要な役割を果たしており、国際的にも誇れる文化遺産としてその地位を確立しつつある。
各地の神楽が参加
大会では、参加する神楽団体による実演や展示が予定されており、高千穂の夜神楽の実演が行われる。この神楽は国指定の重要無形民俗文化財として多くの人々に親しまれている。また、映像やパネル展示を通じて全国の神楽が紹介され、神楽衣装も見ることができる。
主催団体とその目的
大会の主催は「全国神楽継承・振興協議会」であり、会長を務める後藤俊彦氏(高千穂の夜神楽伝承協議会会長)が中心となって進めている。また、今年3月には神楽継承・振興知事連合が設立され、現在25道県の知事が参加し、全国的な取り組みを強化している。大会では、各知事が神楽の重要性を訴え、ユネスコ無形文化遺産登録への道筋を提言する。
大会の進行内容
大会は、開会の挨拶から始まり、主催者及び来賓による挨拶が続く。その後、各出席者が参加する「がんばろうコール」が行われ、これによって神楽の未来を共に築く意志を確認する場となる。さらに、記念撮影の時間も設けられ、最後は閉会式として記者会見を行う予定だ。
参加方法・取材について
会場にはおよそ100名が参加する見込みで、神楽に関連する団体の関係者や自治体の知事、国会の議員などが顔を揃える。取材希望者は、5月16日までに電子申請で申し込む必要がある。
神楽は日本の伝統文化の一端を担っており、その保存・継承は単なる文化的活動にとどまらず、地域社会の活性化にも寄与すると考えられる。この大会を契機に、神楽の重要性が広がり、さらなる活動が期待される。
大会を通じて、神楽の持つ素晴らしさを再確認し、皆でその魅力を広めていく機会となることを願っている。