山九福岡物流センターがトラック簿を導入して業務改善を実現

山九福岡物流センターがトラック簿を活用

背景と導入経緯

福岡市において、運輸・倉庫業を主力とする山九株式会社福岡支店が、業務効率を向上させるための新たな取り組みを行っています。この支店は福岡市内に3つの倉庫を保有し、さまざまな貨物の出入庫や保管、配送を行っています。また、外国貨物の輸出入やクレーンを利用した積卸作業も手掛けており、幅広い業務を展開しています。

物流業界において、総合効率化法の施行に伴いトラックの荷待ち時間や荷役時間の削減が求められる中、山九株式会社は、隣接する福岡物流センターと第二福岡物流センターに「トラック簿」を導入することを決定しました。その理由として、他のシステムと比較し、受付業務がシンプルに利用できること、導入コストが低かったことが挙げられます。

トラック簿導入後の成果

「トラック簿」を導入する前は、ドライバーが事務所に来て受付書類に必要事項を記入する必要があり、事務所担当者とリフトマンの間で無線で情報を確認していました。この運用方法では、業務が煩雑であり、負担が大きくなっていました。

しかし、「トラック簿」によって、受付業務や呼出業務の負担が大きく改善されました。従来のアナログな方法では困難であった荷待ち荷役時間の集計や分析が可能となり、その結果を基に業務改善や荷主企業との交渉も行えるようになりました。このような導入成果は、物流の効率を高めるための大きなステップです。

今後の展望

山九株式会社は今後、さらに予約機能を活用することで、業務の効率化を進める考えです。加えて、蓄積されたデータをもとに荷主企業とのさらなる協力や物流の効率化を目指しています。この新しいシステムにより、今後の物流業界における成功事例として期待されています。

トラック簿とは

「トラック簿」とは、トラックの受付及び予約をデジタル化するシステムで、業務の効率化を実現します。バース管理を行うSaaSプロダクトとして、多くの企業に導入されており、受付機能や予約機能を通じて、荷待ち時間及び荷役時間の分析や短縮が可能です。企業にとって導入しやすい契約形態や柔軟なプランの提案に加えて、コストパフォーマンスの高いサービスを展開しており、多関節かつ複雑な業務をシンプルに整理することが可能です。