イベリコハムの日本市場における信頼強化の取り組み
「Awaken Your Ibérico Sense」とは
このプロジェクトは、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)による、イベリコハムの情報提供とプロモーションを目的としたプログラムです。2年目の成果を受けて、日本市場でもその存在感を高めています。日本は輸出額2,200万ユーロを超える最優先市場として位置づけられており、その重要性が増しています。
厳しい市場環境の中での挑戦
特に注目すべきは、スペイン産豚肉に対する市場の閉鎖という厳しい状況下での活動です。その中で信頼を強化することが最大の目的となり、イベリコハムの生産モデルについての透明性と品質を強調するメッセージが掲げられています。2年目は、製品への理解をさらに深めるための活動が展開されており、消費者に対してイベリコハムの特性と生産システムの信頼性を伝える努力が続けられています。
日本市場の特性と戦略
日本は原産地や技術的精度、工程の卓越さを重視する特殊な市場です。トレーサビリティや品質基準の堅持は、イベリコハムの生産モデルと非常にマッチしており、その結果、日本市場での成長が続いています。具体的には、2024年の熟成ハムと肩肉の輸出は前年比で11.5%増加し、過去5年間の成長率は約200%にも上ります。
教育を通じた信頼構築
2年目の活動の重要な軸となったのが教育プログラムです。東京と大阪で、130名以上の外食産業専門家を対象に、イベリコハムに関する技術的な研修が実施されました。これは単なるカッティング技術に留まらず、イベリコハムを支える生産システムを包括的に理解することを目指しています。専門家が消費者にイベリコハムの品質や安全性を正確に説明できるようになることで、信頼の基盤が築かれます。
Restaurant Weekでの体験強化
また、2026年には東京と大阪の15店舗で「Restaurant Week」が開催され、ガストロノミー体験を通じてイベリコハムの理解を深める取り組みが行われました。認証された専門家によるガイド付き試食により、消費者は製品の管理体制についても理解を深めました。これにより、イベリコハムが信頼できる製品であるという認識がさらなる強化に繋がっています。
プレスツアーによる透明性の確保
さらに、2026年2月には日本のメディア関係者を対象にしたFarm Tripが実施されました。イベリコの原産地を訪問し、その生産システムを実際に確認する機会が提供されました。この訪問を通じて、参加者は本物の生産モデルの信頼性を体感し、イベリコハムが国際的な食品安全基準に即していることを確認しました。これらの取り組みは、市場での信頼を再構築するための重要なステップとなりました。
文化大使とのコラボレーション
さらに、日本人アンバサダーとの活動も進行中です。白金フレンチのシェフやアーティストたちが、彼らのクリエイティブな表現を通じてイベリコハムの魅力を広めています。こうした文化的な活動は、単なる食品を超えた価値を提供し、イベリコハムがヨーロッパと日本の文化の架け橋となることを目指しています。
今後の展望
「Awaken Your Ibérico Sense」の活動は、2年目を経て重要な転換点を迎えました。次の最終年には、イベリコハムの背後にある生産システムの詳細をより厳密に伝え、日本における信頼のさらなる強化に努めます。イベリコハムは日本国内での商業的重要性を増し、同時にガストロノミー文化の理解を深める場となるでしょう。
ASICIの紹介
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、1992年に設立され、産業全体を代表する非営利団体です。彼らの活動により、日本市場におけるイベリコハムの信頼が確立され、さらなる発展が期待されます。