EC業界における新指標「決済承認率」とは
2025年5月に開催された『ネットショップ担当者フォーラム 2025 春』では、株式会社YTGATEの高橋祐太郎氏とビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社の田中俊一氏が共同で、EC業界における新たな経営指標である「決済承認率」についての講演を行いました。今回は、そのセッションの内容と新指標が持つ意味、導入事例に焦点を当ててお伝えします。
決済承認率の重要性
昨今、EC市場は急速に拡大しており、その中で年商100億円を超える企業が注目を寄せているのが「決済承認率」です。これは、決済時に本来売れるはずの商品が、カード会社などの判断で拒否されることによる売上損失を可視化した指標。承認率を向上させることで、流通総額の増加、顧客体験の向上、不正取引の抑止といった“一石三鳥”の効果が期待できるため、KPIとしても注目されています。
最新の決済戦略
高橋氏は、決済業界の最新の動向に対する意見交換を行い、特に不正対策と購買過程の最適化について強調しました。
- ECサイトでの売上を最大化するためには、承認率の改善が不可欠です。判断基準を明確にし、データに基づいた改善を進めることが重要とされます。
- 高橋氏は、具体的な導入事例を挙げながら、どういった取り組みが功を奏しているのかを解説。特に、決済システムの適切な選択と、導入後のモニタリングの重要性がクローズアップされました。
YTGATEとVisaの協業
YTGATEは、Visaの不正管理ソリューション「Decision Manager」と「Account Takeover Protection」の国内唯一の販売パートナーとして、これらのソリューションを活用した承認率の最適化を目指しています。これにより、ECサイトの収益の最大化だけでなく、安全な決済体験の提供も実現しようとしています。
まとめ
決済承認率は、EC業界の経営指標としてますます重要性を増しています。YTGATEとVisaの協力により、新しい戦略がグローバルなトレンドとして浮上しています。この指標を理解し、適切な改善を進めることが、今後のEC企業の成長にとって不可欠です。今後も、YTGATEは決済の最適化に向けた取り組みを強化し、EC業界全体の発展に寄与していくでしょう。