ベトナムのロンアン省における大規模マンションプロジェクト
プロジェクトの概要
西日本鉄道㈱は、ベトナムのロンアン省ベンルックで進行中の「WATERPOINTプロジェクト」に新たな開発計画を発表しました。このプロジェクトは、国内大手デベロッパーのナムロンインベストメントコーポレーションと協力して進められ、今年の7月に着工した2棟のマンションを含む、総計6,000戸の分譲マンションを開発する計画です。これにより、地域の定住人口の増加が期待され、まちの活性化にも貢献することを目指します。
開発への背景
ロンアン省は、近年の経済成長が著しく、特に住宅の需要が高まっています。西日本鉄道は、ベトナム、インドネシア、アメリカ、タイ、フィリピンの5カ国で住宅や収益不動産事業を展開しており、このプロジェクトもその一環です。ベトナムでの事業展開は、2015年から始まり、現在では8つのプロジェクトに参画しています。
もともとは戸建て住宅3,000区画を計画しましたが、市場の需要の変化を反映し、より多くの人々に手が届くマンションの開発に方針を転換したのです。特に注目されているのが、18階建ての分譲マンションを含む新たな開発計画です。
今後の展望
今回の開発変更により、需要層向けの住宅供給を拡大し、地域の定住促進を目指します。2024年にはインターナショナルスクールの開校も予定されており、さらなる住宅需要の増加が見込まれています。また、地元の商業施設、スーパーやクリニックも開業し、住環境の利便性が向上します。これにより、地域全体に新たなライフスタイルが生まれることでしょう。
さらに、ロンアン省では文化交流を促進するために「日越文化会館」が2024年に開業予定です。これは日越両国の文化を学ぶための貴重な拠点となり、地域の魅力を高める重要な施設となります。
サステナブルなまちづくり
西日本鉄道は、単なる住宅供給にとどまらず、持続可能な社会を築くための取り組みを強化しています。交通インフラの整備に加え、地域の商業施設や教育、文化施設の誘致も視野に入れた全方位的なまちづくりを進めています。
現在運行されているバス路線は、ウォーターポイントとホーチミン市中心部をつなぎ、アクセス性を大幅に向上させています。今後も交通機能の充実を図り、住みやすい環境づくりを目指す方針です。
まとめ
「WATERPOINTプロジェクト」は、ロンアン省の未来に向けた大規模な住宅開発計画であり、地域経済の発展に寄与することを目指しています。西日本鉄道は、海外不動産事業の更なる拡大を志向し、持続可能なまちづくりに向けた取り組みを続けていく意向です。
これからのロンアン省の変化に、ぜひご注目ください。