中部国際空港での「セントレア空の絵コンテスト」
2023年11月15日に中部国際空港セントレアで行われた「第7回セントレア空の絵コンテスト」の表彰式。このコンテストは、小中学生に自らの感性を表現してもらうための場として人気を集めています。主催は中部国際空港利用促進協議会で、愛知県や岐阜県、三重県、名古屋市などが連携して開催しています。2018年に始まり、コロナ禍の影響で2020年は中止されましたが、2023年に再び熱い競技が繰り広げられました。
今回は「飛行機、空、旅」というテーマが設定され、全国から5,466点の作品が集まりました。特別審査員に洋画家であり中部国際空港株式会社の社外取締役でもある城戸真亜子氏を迎え、厳正な審査が行われました。
表彰式の内容
表彰式では4つの部門が設けられ、小学校1・2年部門、小学校3・4年部門、小学校5・6年部門、中学生部門に分かれて受賞者が紹介されました。それぞれの部門から7作品が選出され、壇上での作品紹介と共に表彰が行われました。さらに、セントレアの就航先にちなんだ作品に贈られる「就航先賞」や、特別審査員賞も発表されました。特別審査員の城戸氏が選ぶ特別審査員賞も注目され、1名が栄誉を手にしました。
最優秀賞を受賞した作品からは、小学校1年生の田中春さんの「ひこうきをつかまえたい」が選ばれ、少女の嬉しそうな表情が特徴的です。また、小学校3年生の岡部知花さんの「雪の中を飛ぶ飛行機」や、小学校6年生の長谷憩依さんの「飛行機ドクター」なども審査員から高い評価を受けました。
最優秀賞作品紹介
各部門の最優秀賞作品を少し詳しく見てみましょう。
1.
小学校1・2年生部門最優秀賞:田中春さん
- 作品名:「ひこうきをつかまえたい」
- コメント:嬉しそうな少女の表情だけでなく、飛行機への期待感を見事に表現しています。
2.
小学校3・4年生部門最優秀賞:岡部知花さん
- 作品名:「雪の中を飛ぶ飛行機」
- コメント:冬の風景に浮かぶ飛行機の影を美しく描写した作品です。
3.
小学校5・6年生部門最優秀賞:長谷憩依さん
- 作品名:「飛行機ドクター」
- コメント:整備士の日常を描いた力強いビジュアルが印象的です。
4.
中学生部門最優秀賞:下部志月さん
- 作品名:「旅の思い出」
- コメント:思い出にふける女子学生の表情が視覚的に訴えかけます。
特別審査員の総評
城戸真亜子氏は、受賞作品を通じて子どもたちの描く力に感銘を受けたことを語り、どの作品も特別な思いが込められていると評価しました。彼女は作品を見つめる中で、各子どもが体験したリアルな内容が見事に描かれていると感じたと述べています。「思ったことを形にする力を自信に持ち、未来を切り拓いていって欲しい」と子どもたちにエールを送りました。
受賞作品は2026年11月まで中部国際空港の「フライト・オブ・ドリームズ」に展示され、誰でも見ることができます。また、セントレアのホームページ에서도作品を見ることが可能です。空をテーマにした子どもたちの素晴らしい感性の表現をぜひ感じてみてください。今後もセントレアでは、子どもたちが空やその向こうの世界に思いを巡らせられるようなイベントを数多く企画していく予定です。