『また、にしない。』
2025-09-10 14:26:55

認知症早期対応を促す新合言葉『また、にしない。まだ、にしない。』

認知症早期対応を促す新合言葉『また、にしない。まだ、にしない。』



日本イーライリリー株式会社は、認知症の早期対応を促進するための合言葉「また、にしない。まだ、にしない。」を発表しました。この合言葉は、9月の「認知症月間」に合わせて、認知症当事者や家族、医療従事者、さまざまな企業・団体との協同を経て考案されました。

認知症月間における新たなアプローチ


近年、認知症に関する啓発活動が進む中、法律や医療技術の進化がその背景にあります。認知症基本法の施行以来、MCI(軽度認知障害)や認知症に対する社会の理解も深まってきました。しかし、実際には予兆を感じているにもかかわらず、診断を先延ばしにしてしまう方が多いのが現状です。実際の調査によると、認知症の当事者の中には、症状に気づいてから医療機関に訪れるまでに、なんと4割以上の方が1年以上を要したという結果が報告されています。

「また、にしない。まだ、にしない。」の意味


新合言葉は、認知症の初期症状に対する気づきの重要性を示しています。疲れや年のせいといった理由で、認知症の兆候を軽視しがちな人々に対して「気のせいにしない」ことの大切を訴えています。「また」「まだ」という二つの言葉を用いることで、関心を持ち続けていただくことを促すメッセージが込められています。具体的には、

“また疲れのせい、にしない。”

“まだ安心できる、と思わない。”


このように、異変を感じたら早めの行動を促すことが目的です。

啓発活動とその成果


合言葉の考案には、さまざまな人が参加するワークショップが実施され、認知症当事者や医療従事者の実体験が共有されました。特に、受診の遅れは多くの当事者や家族が経験する問題であり、その原因を探る議論が行われました。

1回目のワークショップでは、参加者が自らの経験を通じて、認知症に対する正しい理解の必要性を痛感しました。受診までの年月が長引く現実や、気づきがあったにもかかわらず、実際の行動に移れなかった事例が多く挙げられました。これらの体験をもとに、恐れや不安を軽減し、早期の行動を促すための合言葉が見出されたのです。

2回目のワークショップでは、合言葉の案が検討され、参加者から多様な意見が集まりました。「優しく響く言葉選び」が重視され、認知症に対する興味を喚起する表現が求められました。その結果、「また」「まだ」というフレーズが選ばれ、多くの人に親しんでもらえる合言葉が完成しました。

さらなる普及を目指して


今回の合言葉は、認知症を身近に感じ、早期対応を意識することで社会全体の意識を高めることを目指しています。ポスターも制作され、Webサイトから閲覧・ダウンロードできるようになっています。さまざまな場面での活用が期待され、啓発活動が進んでいくことが望まれています。


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会社情報

会社名
日本イーライリリー株式会社
住所
兵庫県神戸市中央区磯上通5-1-28LILLY PLAZA ONE Bldg
電話番号
078-242-9071

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