サーモフィッシャーの医療革新
2025-07-28 11:44:21
サーモフィッシャーが肺がん個別化医療の新たなステップを推進
サーモフィッシャーが肺がん個別化医療の新たなステップを推進
サーモフィッシャーサイエンティフィックジャパングループは、肺がんに対する個別化医療のさらなる進展を目指し、国立がん研究センター東病院との戦略的提携を結びました。この提携により、非小細胞肺がんを対象とする新しいマルチ遺伝子検査システムの臨床導入が期待されています。
迅速な診断を可能にする新システム
サーモフィッシャーが開発した「Ion Torrent™ Genexus™ システム」を用いた「Oncomine™ Dx Express Test」は、高速自動解析を実現し、24時間以内に検査結果を提供します。この新システム導入により、進行肺がん患者から採取した検体を使い、複数の遺伝子を同時に迅速に診断できるようになります。
その結果、患者に対して有効な治療薬をより早く届けられることが期待され、精密医療の推進にも貢献するでしょう。サーモフィッシャーは、国立がん研究センター東病院との連携を通じて、肺がん個別化医療の発展に寄与することを目指しています。
遺伝子解析の重要性
国内では、がんが全体の死因の一位を占め、その中でも肺がんが最も多い原因とされています。進行肺がんの患者の多くは手術が困難で、抗がん剤や放射線治療を受けています。近年では、遺伝子解析技術の進歩により肺がんに関連する多数の遺伝子異常が特定され、それに照準を合わせた治療薬の開発が進んでいます。
特に、EGFRやALKなどの遺伝子異常を持つ肺がんには、それぞれに対応する分子標的薬が強く推奨されています。そのため、進行肺がんの治療開始前には、遺伝子検査による診断が不可欠です。
現在多くの遺伝子検査が存在しますが、従来の検査法では結果が得られるまでに2週間以上を要することが課題とされていました。このため、検査結果を待たずに治療が始まる場合もあります。
新提携によって期待されること
この度のサーモフィッシャーと国立がん研究センター東病院との提携により、早急に臨床導入が進められる「Oncomine Dx Express Test」は、進行肺がん患者に対する迅速で効果的な治療の提供に寄与することが期待されています。この検査は、LC-SCRUM-Asiaに集積された臨床データを活用して性能評価が行われ、早期の臨床応用へ向けた道筋をつけています。
これにより、日本国内の肺がんにおける個別化医療が一層進化し、患者のQOL向上にもつながるでしょう。国立がん研究センター東病院とサーモフィッシャーは、今後も協力して新しい治療法の開発に力を入れ、さらなる医療の発展を志向しています。
まとめ
サーモフィッシャーが導入を進める新しいマルチ遺伝子検査システムは、肺がん治療における革新をもたらす可能性があります。迅速で正確な診断が可能となることで、患者に対して最適な治療が早急に提供されることが期待されます。当社は、これからも個別化医療の進展に貢献していく所存です。
会社情報
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サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ
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