hapとaiESGの協業
2023-05-12 13:30:02
hapとaiESGが協業、人権と環境配慮のアパレル開発で革新へ
hapとaiESG、人権と環境に配慮したアパレル製品開発で協業
アパレル業界は、低価格化と供給過多により、大量生産・大量廃棄が大きな問題となっています。年間18枚の衣類を購入し、12枚を廃棄するというデータや、1年に一度も着ない服が25枚もあるという現状は、持続可能性の観点から深刻な課題です。さらに、製造過程における人権侵害や環境負荷も無視できません。
この問題に対し、内閣総理大臣賞を受賞したhap株式会社と、製品ESG評価AIを提供するaiESG株式会社が協業し、真にサステナブルなアパレル製品開発に乗り出しました。
hapのCOVEROSS®テクノロジーとaiESGのESG評価
hap株式会社が開発したCOVEROSS®テクノロジーは、光触媒などを活用し、セルフクリーニング、抗菌、抗ウイルスなど10以上の機能を1枚の生地に付与する革新的な技術です。化学繊維や天然繊維を問わず、通気性や風合いを維持しつつ、高い耐洗濯性を実現。さらに、使用後の繊維リサイクルにも対応しており、衣類の寿命を延ばし、サーキュラーファッションへの貢献を目指しています。
一方、aiESG株式会社は、世界で初めてサプライチェーン全体を遡り、製品単位でESG評価を行うサービス「aiESG」を提供しています。綿100%のTシャツとポリエステルのTシャツを比較し、エネルギー使用量や労働時間などの違いを数値で示すことで、サプライチェーンにおける人権と環境への負荷を可視化します。約3200ものESG項目を分析し、調達国別のリスクも特定することで、よりサステナブルな調達を支援します。
両社の協業によるサステナブルなアパレル製品開発
両社は、それぞれの強みを活かし、製造工程から使用過程、二次流通に至るまで、人権と環境に配慮したアパレル製品開発を目指します。COVEROSS®テクノロジーによる高機能で長持ちする製品と、aiESGによるサプライチェーン最適化を組み合わせることで、環境負荷を最小限に抑え、真に持続可能なアパレル製品の提供を目指します。
aiESG代表取締役馬奈木俊介氏とhap代表取締役鈴木素氏のコメント
aiESGの馬奈木氏は、「製品レベルのESG評価を定量的に行える世界初のサービスとして、サプライチェーン最適化に強みを持つaiESGが、hap社と協業できることを光栄に思う」と述べ、サステナブルなファッションへの貢献に意欲を示しました。
hapの鈴木氏は、アパレル業界が石油業界に次ぐ環境負荷の高い業界であることを指摘し、「一次製品のみならず、二次製品の環境負荷削減のためには、デザイン設計からの変革が必要」と述べ、aiESGとの協業を通じて、日本発の真のサーキュラーファッションを実現したいと抱負を語りました。
今後の展開
両社は、5月16日にPRイベントを開催し、協業の詳細について説明します。この取り組みは、アパレル業界の持続可能性に向けた重要な一歩となるでしょう。 今後、両社の技術がどのように社会に貢献していくのか、注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
hap株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋堀留町1-2-15 第三朝日ビル5階
- 電話番号
-
03-5651-1775