長野県の空き家問題に立ち向かう
日本における空き家数は846万戸、空き家率は13.6%に達し、特に長野県の空き家率は19.5%と全国で3番目に高い状況です。この問題は、少子高齢化や人口減少を背景に、地域の活性化に大きな影響を与えています。そこで、長野県松本市に本社を構える合同会社地域問題研究所が、「空き家解消」に向けた支援を行うこととなりました。
地域社会を支えるシンクタンクの誕生
合同会社地域問題研究所は、1993年に設立され、2019年に法人化されました。地域社会の課題解決のため、様々な専門家が集まり、地域の問題に対する実践的なアプローチを模索しています。中でも空き家問題は、長野県独特の地域特性や別荘文化が影響し、解決が急務とされています。
空き家解消に向けた具体的な取り組み
この研究所では、空き家を賃貸・売買として活用できていない所有者に向けて、次のような施策を展開します:
1.
公共の啓発・広報支援
- 賃貸や売買に向けた空き家の有効利用について、関連団体と連携し、実績のある事例を紹介。
2.
農家住宅向けの賃貸借契約支援
- 「現状貸しの容認」を取り入れた契約を推進し、農家住宅の有効利用を促す。
3.
残置物処理サービスの提供
- 遺品整理や廃棄物の処理、農機具の引継ぎなどを一体的にサポートし、所有者の負担を軽減します。
これらの施策は、地域の活性化に寄与しつつ、空き家の再利用を可能にするものです。
空き家解消セミナーの実施
地域問題研究所は、空き家所有者向けに「空き家解消セミナー」を開催します。このセミナーでは、空き家の有効利用についての具体的な成功事例や、賃貸借契約の制度を丁寧に解説します。セミナーの概要は以下の通りです:
- - 日時: 令和3年8月7日(土)午前10時から11時30分
- - 場所: 松本市勤労者福祉センター(住所:松本市中央4丁目7番26号)
- - 参加費: 1,000円(資料代等含む)
- - 定員: 先着20名(要予約)
さらなる地域貢献を目指して
今回の取り組みは、アフターコロナの時代に向けた重要なアクションとなります。テレワークやリゾートワークの需要が高まる中、長野県の空き家を有効活用することで、定住人口や交流人口の増加を狙います。さらに、空き家所有者に対する支援を通じて、地域社会の発展を後押しすることを目指しています。
終わりに
合同会社地域問題研究所は、空き家の有効活用を通じて地域社会の活性化を図り、空き家所有者に寄り添ったサポートを行ってまいります。私たちの取り組みが、持続可能な地域社会の構築へとつながるよう、引き続き努力を重ねていきます。