『図鑑建築全史』重版のお知らせ
東京書籍株式会社が、このたび再版を迎えたのは、2025年8月に発売された"『図鑑建築全史』"です。本書は、1万年以上にわたる建築の歴史を網羅し、あらゆる世代に手に取っていただきたい内容となっています。2026年5月の重版は、さらなる関心が寄せられてのことです。
監修者であるバルナバス・カルダー氏は、「建築の歴史を受け入れることが、地球の生命の現在と未来にとって、かつてなく重要になった」と語っています。本書では、マンモスの骨で造られた先史時代の家から、ビルバオのグッゲンハイム美術館、さらにはスーダンの日干しレンガ造りのモスク、マオリ族の集会所までを、豊富なカラー写真や図版を用いて紹介しています。
刊行に際しての特長
『図鑑建築全史』の特徴は、圧倒的なビジュアル性にあります。大判のカラー画像を多数掲載し、建築要素を分かりやすく図や引き出し線で解説しました。目で見て楽しめるだけでなく、世界中の建築を一望できる作品です。
また、古代遺跡から現代の建物まで幅広くカバーしており、ジッグラト、ピラミッド、コロッセウムなどの歴史的建物から、最新の中銀カプセルタワービルやポンピドゥーセンターなど、各時代を代表する建築物が厳選されています。
地域的多様性も強調
本書では、ヨーロッパや北アメリカに限らず、アフリカ、中東、アジア、中央・南アメリカの建築物も多く取り上げ、文化的多様性を紹介しています。このため、建築や美術を学ぶ研究者はもちろん、建築を専門とする学生、また世界遺産に関心を寄せる旅行者にも広く手に取られることが期待されています。
多様なビルディング・タイプ
教会、聖堂、城郭、美術館といった公共的な建築物から、縄文時代の竪穴住居やイヌイットの住居、さらにル・コルビュジエによるサヴォア邸に至るまで、様々な建築タイプが丁寧に解説されています。
持続可能性への考察
近代以降の建築では、石炭や石油燃料の影響を再評価し、サステナブルな建築への転換を提案しています。気候問題を意識しながら、それぞれの建物が持つ歴史的価値を考えるきっかけとなる一冊です。
巻末付録の充実
さらに、巻末には古今東西の建築や建築家を図版と共に解説した「建築要覧」や用語集が付いており、立体的に建築の歴史を理解できる助けとなります。
著者について
監修されたバルナバス・カルダー氏は、リバプール大学建築学部の上級講師で、英国建築史家協会の理事も務めています。著書には、人類の歴史から建築とエネルギー利用の関係を読み解く"Architecture: From Prehistory to Climate Emergency"があります。
一方、日本語版監修者の五十嵐太郎教授は、東北大学大学院工学研究科の教授であり、建築史家、建築批評家としても活躍しています。